第13回神社検定 令和7年06月29日(日)

第13回神社検定の開催日
令和7年06月29日(日) 
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2-21 昇殿参拝の作法④についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】

祝詞(のりと)の起源は、天岩戸(あめのいわと)神話でアメノコヤネノミコトが「フトノリトゴト」を奏上したことに始まとされます。
フトノリトゴトとは、祝詞の美称であるとの説のほかに、神や天皇がいい聞かせる「ノル」(宣・告)であるとか、祈りの「ノリ」であるとか、霊威が乗り遷る「ノリ」などとも言われており様々な説があります。

ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第2章の㉑祝詞と玉串拝礼について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。

 

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祝詞奏上(のりとそうじょう)

祝詞奏上は、斎主が参列者の祈願を独特の文体で神様に祈念します。

立礼の場合、60度の姿勢で敬礼します。

祝詞奏上の時には、写真撮影は厳禁です。

祝詞の起源は、記紀神話の天の岩屋の段で、天児屋命あめのこやねのみことが「布詔戸言ふとのりとごと」を奏上したことがといわれます。

延喜式えんぎしき』巻八には現存する最古のものとして、朝廷の祭儀に関わる二十七編の祝詞が収録されいます。

日本では、古くから言霊に対する信仰があり、言葉には霊力が宿り、口に出されて述べることにより、この霊力が発揮されると考えられています。

こうした言霊信仰が根底にあるので、一字一句流麗で荘厳な言い回しで、間違えることがないよう慎重に奏上されています。

巫女
巫女

古来から「良き言の葉は良きものを招き、悪き言の葉は災いを招く」と考えられていました。

祝詞は、神様に近く分かり易い言葉でもともとの日本語である「大和言葉」が基本となっています。

現在の奏上の言葉遣いやリズムは、平安時代が起源の「延喜式祝詞」が基礎になっているとのことです。

玉串拝礼(たまぐしはいれい)

神職が案内しますので玉串奉奠(たまぐしほうてん)をします。
玉串は榊に紙垂をつけたもので、神様に感謝の心、願いを込めて神前にお供えします。

玉串の捧げ方についての作法

①神職から玉串を手渡されます。軽いお辞儀(小揖)をして玉串を受け取ります。

②右手で玉串の根元を上からつかみ、左手を葉先の下に添えます。

③姿勢を正し葉先を少し上にし胸の高さに持ちます。案の一歩前に進みお辞儀します。

④右へ回し根元を手前にし、左手を根元に降ろして玉串を立て神様に祈念します。

 

⑤右手を玉串の真ん中あたりに下から添え、時計回りに回し根元を神前に葉先を自分に向けます。

⑥一歩進み姿勢を正し玉串を案の上に置き、右足から一歩下がり姿勢を正し二礼二拍手一拝します。

⑦お辞儀(小揖)をして右足から下がります。

 

団体で参列する場合や人数が多い場合は、代表者が玉串を奉り後ろで代表者に合わせて 2拝2拍手1拝をする形式が多いようです。

撤饌(てっせん)

撤饌(てっせん)とは、神様に供えられた神饌を祭員が下げることをいいます。

撤饌の前に神楽舞などの奉納や、巫女舞などが行われる場合もあります。

また、撤饌が行われない場合もあります。

斎主一拝(さいしゅいっぱい)

再び、斎主一拝が行われます。

参列者も斎主に合わせて一拝します。

直会(なおらい)

直会は、神様からお下げした神饌やお神酒を、祭員や参列者がいただくことをいいます。

飲食をすることで、神様のお力をいただくものとされています。

祭員は、事前に行った潔斎(けっさい)を解き日常に戻るという意味もあります。

一般的な御祈願、御祈祷では最後にお神酒をいただくことで簡略されています。

潔斎(けっさい)

潔斎(けっさい)とは、お籠りして肉食を絶ち心身ともに清浄にしてお祭りにあたることをいいます。

また、水を被り身を清める場合もあります。

大きなお祭りになるほど、厳格な潔斎が行われています。

正式参拝の流れ

正式参拝(昇殿参拝)
  • 修祓
    参列者の心身についた罪穢れを祓い神職が祓詞を奏上する
  • 斎主一拝
    斎主が神前に進み一拝、参列者も合わせて一拝する
  • 献饌
    神饌を神様にお供えすること
  • 祝詞奏上
    参列者の御祈願を斎主が神様に祈念する
  • 玉串拝礼
    神様に玉串を奉る
  • 撤饌
    祭員が神饌をお下げする
  • 斎主一拝
    斎主が神前に進み一拝、参列者も合わせて一拝する
  • 直会
    お下げした神饌やお神酒を飲食し神様の力をいただく

祝詞奏上、玉串拝礼、撤饌、直会、潔斎についての問題です

これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。

問題1

(ア)は、神前から下げたお召し上がり物やお神酒を斎主はじめ祭員、参列
者が飲食して神様の力をいただくことです。
これは、お祭りに際して事前に行った(イ)を解いて通常の生活に戻るために行うこと、とする脱もあります。
神様のお祭りに際しては、人々は心身ともに清浄にするためにお籠りして肉食を断つ(斎戒さいかい)など、厳しい襖を行っていました。
神職は今でも大きなお祭りの際には、厳格に(イ)を行っています。

巫女
巫女

(ア)の中に入る言葉はなんでしょう?

  1. 精進祓い
  2. 散会
  3. 打ち上げ
  4. 直会
神主
神主

答えは4 直会(なおらい)

問題2
巫女
巫女

(イ)に入る言葉はなんでしょう?

  1. 潔斎
  2. 断食
  3. 荒行
  4. 不眠の行
神主
神主

答えは1 潔斎

問題3

昇殿参拝などの後に、神前から下げた神饌やお神酒を斎主はじめ祭員、参列者が飲食して神様の力をいただくことを何というでしょうか?

巫女
巫女

最もふさわしいものを選んでください。

  1. 直会
  2. 宴会
  3. 納会
  4. 饗宴
神主
神主

答えは1 直会(なおらい)

過去の試験での出題

  1. 平成27年6月21日 第4回神社検定 問64 65
  2. 令和元年6月16日 第8回神社検定 問12

 

昇殿参拝の作法④に関する10問クイズ

初級編(簡単な問題)

  1. 昇殿参拝を行う際、服装の基本として正しいものはどれですか?
    A) 派手で目立つ服装
    B) 清潔感のある落ち着いた服装
    C) 神職と同じ服装を用意する
    D) ジーンズやスニーカーのカジュアルな服装
    答え: B) 清潔感のある落ち着いた服装
  2. 昇殿参拝の受付で必要な手続きはどれですか?
    A) 願い事を紙に書く
    B) 玉串料や初穂料を納める
    C) 神職に直接お願いを伝える
    D) 御札やお守りを受け取る
    答え: B) 玉串料や初穂料を納める
  3. 昇殿参拝に適している靴の選び方として正しいものはどれですか?
    A) 脱ぎやすい靴を選ぶ
    B) ヒールの高い靴を履く
    C) 履き心地を重視したスニーカーを選ぶ
    D) 靴を履かず、靴下で参拝する
    答え: A) 脱ぎやすい靴を選ぶ

中級編(少し難しい問題)

  1. 昇殿参拝の際、「初穂料(はつほりょう)」の正しい意味は次のうちどれですか?
    A) 神職に渡す祈願の謝礼金
    B) 神様に捧げる供物の代わりとなる金銭
    C) 神社運営のための寄付金
    D) 昇殿参拝の記念費用
    答え: B) 神様に捧げる供物の代わりとなる金銭
  2. 昇殿参拝で用いられる「折敷(おしき)」は、どのような場面で使用されますか?
    A) 神饌(しんせん)を供える際
    B) 玉串を捧げる際
    C) 御札を受け取る際
    D) 初穂料を渡す際
    答え: A) 神饌(しんせん)を供える際
  3. 昇殿参拝中に行う「献灯(けんとう)」とは何を指しますか?
    A) 神前に灯明を捧げる行為
    B) 祈願の際に鈴を鳴らす行為
    C) 参拝者が火を灯す儀式
    D) 神職が神前を清める行為
    答え: A) 神前に灯明を捧げる行為

上級編(難しい問題)

  1. 昇殿参拝で神職が使用する「御幣(ごへい)」が象徴するものとして正しいのはどれですか?
    A) 神様のご神体
    B) 神職の資格
    C) 神聖な祓いの力
    D) 参拝者の祈願内容
    答え: C) 神聖な祓いの力
  2. 昇殿参拝において、「祭詞奏上(さいしそうじょう)」が行われる際、参拝者が取るべき態度として正しいものはどれですか?
    A) 静かに正座して神職の声に耳を傾ける
    B) 自分の祈願を心の中で唱える
    C) 目を閉じて手を合わせ続ける
    D) 神職に合わせて声を出す
    答え: A) 静かに正座して神職の声に耳を傾ける
  3. 昇殿参拝で「正中」を避けて歩くべき理由として正しいものはどれですか?
    A) 正中は神様が通る道とされるため
    B) 神職専用の通路とされているため
    C) 参拝者が正中を歩くのは縁起が悪いため
    D) 正中を歩くと音が響くため
    答え: A) 正中は神様が通る道とされるため

超難関編(非常に難しい問題)

  1. 昇殿参拝で「直会(なおらい)」が行われる場合、その目的として最も適切な説明はどれですか?
    A) 神前で供えた神饌を参拝者が共にいただくことで、神様との縁を深めるため
    B) 神職が参拝者の願いを確認するため
    C) 神社の儀式を記念するため
    D) 神職と参拝者が挨拶を交わすため
    答え: A) 神前で供えた神饌を参拝者が共にいただくことで、神様との縁を深めるため

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