神社の神職の服装は、すべて平安時代の貴族の装束が起源とされています。
神社の神職は、大祭などに正装の際、威儀を持たせるため笏や扇をもち冠を着けたりします。
男女ともに黒く漆で塗られた浅沓(あさぐつ)を履きます。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第4章の56神職の持ち物履物について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
第11回神社検定は、令和五年6月開催予定!
男性神職の装束
男性神職は、頭に冠や烏帽子をかぶり、手には笏をもちます。
笏は、元々は中国から伝わってきたものです。
笏は、男性が装束を着用した際に、重々しくその威儀を整えるものでした。
笏の内側には、儀式次第などを書いた紙を貼っていたりしたそうです。
女性神職の装束
女性神職が手に持っているのは扇です。
大祭などの正装、礼装の場合は檜扇を持ちます。
常装の場合は「雪洞(ぼんぼり)」と呼ばれる扇を持ちます。
男性神職と同じく、これらも威儀を整えるために持ちます。
雪洞は竹を骨として紙を貼った一般の扇の一種です。
以下のサイトは女性神職の装束専門店「女性神職の店-ふじや」様です。
装束の着せ替えができる着せ替えソフトのページがあります。
檜扇-ひおうぎ
檜扇は男性神職の正装の場合の持ち物でもあります。
檜扇は薄い檜の板を綴じ合わせたもので、帖紙(たとうがみ)という白い和紙にはさんで懐の中に入れます。
浅沓-あさぐつ
男女を間わず神職が履いている黒い漆塗りの履物は浅沓(あさぐつ)といいます。
桐で作られた履き物の中に和紙を貼り、全体に漆を塗ったものです。
神職の持ち物、履物についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
以下の文章の( )に入る言葉として正しいものはどれでしょうか。
男性、女性を同わず神職が履いているものは( )です。
これは桐で作られた履き物のなかに和眠を貼り、全体に漆を塗ったものです。
- 浅沓
- 深沓
- 型沓
- 正沓
答えは1 浅沓
過去の試験での出題
- 平成25年6月2日 第2回神社検定 問37
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