神職が神様に奉仕する際に身に着ける服装を装束といい、お祭りの種類や神職の身分によって、着るものが決められています。
例えば、神社の祭祀の大祭には正装を、中祭には礼装を、小祭には常装を着用します。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第4章の57神職の服装について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
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衣冠束帯
神職が神様に奉仕する際に身に着ける服装を装束といいます。
神社本庁の定める装束で、「衣冠束帯(いかんそくたい)」という平安時代の装束を元にしています。
お祭りの種類や神職の身分によって、着るものが決められています。
神社の祭祀の大祭には正装を、中祭には礼装を、小祭には常装を着用します。
大祭の装束
【衣冠-正装-男性正服】
平安時代の貴族が宮中で着用
冠をかぶり、身分に応じた色と文様がついた袍(ほう)と袴(はかま)を着ける。
【女性】
頭に釵子(さいし)を着け、色や文様のついた唐衣(からぎぬ)に表着(うわぎ))、単(ひとえ)。身分に応じた色の袴(はかま)
中祭の装束
【斎服-礼装-男性】
平安時代の貴族が宮中で着用
冠をかぶり、身分に関わらず白の袍(ほう)と袴(はかま)を着ける。
【女性】
装飾の無い釵子(さいし)を着け、身分に関わらず白の表着(うわぎ))、単(ひとえ)袴(はかま)
小祭の装束
【男性常装】
平安時代の貴族の普段着
立烏帽子をかぶり、染色と文様を施された狩衣と身分に応じた色の衿を着けたもの
禁じられた色以外は自由に色や紋様を選べます。
烏帽子に白狩衣白衿の「浄衣」を着けたもの
【女性】
頭に額当(ぬかあて)を看け、色のついた表着と身分に応じた色の袴を着ける。
額当(ぬかあて)に白地の表着、袴の「浄衣」を着けたもの。
袍(ほう)と袴(はかま)の色
男性神職の正装の場合の袍(ほう)の色は級により違います。
級 | 袍(ほう) | 袴(はかま) |
特級 | 黒 | 白紋入り白 |
一級 | 黒 | 白紋入り紫 |
二級上級 | 赤 | 紋様入り紫 |
二級 | 赤 | 紋様なし紫 |
三級と四級 | 緑(縹はなだ) | 紋様なし浅葱(あさぎ) |
女性 | 頭に釵子(さいし)を着け、色や文様のついた唐衣(からぎぬ)に表着(うわぎ))、単(ひとえ)。 身分に応じた色の袴(はかま) |
●特級と一級の袍(ほう)の色は黒です。
特級の袴は白紋入り白、一級は白紋入り紫です。
八藤丸紋という紋様が使われています。
●二級上級と二級の袍(ほう)の色は赤です。
二級上の袴は紋様入り紫、二級は紋様なし紫です。
●三級と四級の袍(ほう)の色は緑(縹はなだ)です。
三級と四級の袴は紋様なし浅葱(あさぎ)色です。
女性神職の割合は男性神職の1割ほどで厄二千人といわれています。
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