神棚は、神宮から出された御神札を清浄な棚にお祀りしたことからとされています。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第5章の58神棚の祀り方御神札について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
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神棚の起源
神棚は、伊勢の神宮に対する信仰が全国的に広がりました。
「御師」などによって、御神札が一般の人々のもとに届けられるようになりました。
江戸時代の中頃には、各家庭に昔及していました。
神棚は、神宮からいただいた「御神札」を、清浄な棚にお祀りしたことからとされています。
神棚の祀り方
神棚は、一般的に南向きか東向きにお祀りするとされています。
古くからお祭りなどで東と南は重要な方角とされており、東は太陽が昇る方向であり南は太陽が一番高くなるところです。
多くの神社は、南向きか東向きに建てられています。
(神社の特別の由緒や地理的状況などから、北や西に向けて建てられている場合もあります。)
神棚は、原則として東や南に向けてお祀りしますが、昨今の住宅事情によってはどうしても西向きにしてはいけないというわけではありません。
家庭内でやむを得ない場合には、大人の目線より高い最も清浄な場所を選ぶと良いとされています。
家族全員が毎日拝礼しやすい場所に設置するのが良いでしょう。
部屋の出入り口やドア、ふすまの上などは避けたほうがよいともいわれます。
お宮形
神棚には、棚板を設けて、そこに宮形を据えます。
神棚に置く神社のご本殿の形をした宮形は、さまざまな種類があり神仏具店の他にもホームセンターやネットショップでも購入できます。
部屋の広さや高さとお供え物などを並べる位置なども考慮し購入します。
神棚を設置する際や、新しい神棚を取り替えるときには神職に来訪してもらい、お祓いをしてもらってからお神札を納めます。
御神札の並び順
御神札の納め方は、宮形の大きさや扉の数によって違いがあります。
三社造
宮形に御扉が3つ付いている三社造の場合
中央に伊勢の神宮のお神札である神宮大麻を納めます。
神宮は天照大御神をお祀りし、皇室のご祖神であり日本人の総氏神だからです。
向かって右には、お住いの地域の氏神様の御神札を納めます。
向かって左には、ご自分が信仰する崇敬神社の御神札を納めます。
一社造
宮形の御扉が一つの一社造の場合
この場合は御神札を重ねて納めます。
一番手前は神宮大麻を、その後ろには氏神様、さらにその後ろに崇敬神社の御神札を重ねて納めます。
神棚が無い場合
昨今では住宅事情などの問題があり、どうしても神棚が設置できないという場合もありえます。
その場合は、東や南に向けて(昨今の住宅事情によってはどうしても西向きにしてはいけないというわけではありません。)
大人の目線より高い家族全員が毎日拝礼しやすい最も清浄な場所に奉書や半紙などを当ててから、その上に御神札を貼るという方法があります。
タンスなどの上を清潔に整えて、そこに御神札をお祀りするという方法もあります。
神棚の祀り方①お神札の納め方についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
神棚へのお神札の納め方について正しいものを遇んでください。
三社造の場合は「中央→向かって右→左」を表していて、一社造の場合は「一番手前→その後ろ→さらにその後ろ」を表しています。
1.氏神神社神札ー神宮大麻ー崇破神社神札
2.神宮大廊ー氏神神社神礼ー崇破神社神札
3.神宮大廊ー崇敬神社神礼ー氏神神社神札
4.崇敬神社神札ー氏神神社神札ー神宮大麻
答えは2
過去の試験での出題
- 平成24年6月3日 第1回神社検定 問39
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