鳥居に関する10問クイズ④
問題1
鳥居は神域と俗界を分ける「結界」の役割を果たしていますが、最も外側にある鳥居は何と呼ばれるでしょうか?
- 一の鳥居
- 外鳥居
- 神門
- 表門
答え: 1. 一の鳥居

一の鳥居は神域全体の入り口を示し、内側に進むにつれて二の鳥居、三の鳥居と続きます。
問題2
鳥居の語源について、『古事記』に由来する説では、鳥が止まった木が起源とされています。この時、祈りを捧げた神様は誰でしょうか?
- 天照大御神
- 須佐之男命
- 大国主命
- 伊邪那岐命
答え: 1. 天照大御神

天照大御神が天岩戸に隠れた際、八百万の神々が鳥を木に止まらせて鳴かせたことが由来とされています。
問題3
代表的な鳥居形式の一つで、横柱が直線的でシンプルな形状をしているものは何と呼ばれるでしょうか?
- 明神鳥居
- 神明鳥居
- 春日鳥居
- 稲荷鳥居
答え: 2. 神明鳥居

神明鳥居は伊勢神宮などで見られる形式で、最も古い形状とされています。
問題4
赤い色で塗られた「丹塗り」の鳥居が多い理由として正しいものはどれでしょうか?
- 赤色は魔除けの色だから
- 耕作に適した春の暖かさを表すから
- 神話に登場する色だから
- 火災防止のおまじないだから
答え: 2. 耕作に適した春の暖かさを表すから

赤色は生命力や陽気を象徴し、豊穣を祈る意味も込められています。
問題5
明神鳥居と神明鳥居の違いとして正しいものはどれでしょうか?
- 明神鳥居は横柱が反っている。
- 神明鳥居は横柱が反っている。
- 明神鳥居には注連縄(しめなわ)が必ずある。
- 神明鳥居には必ず扁額(へんがく)がある。
答え: 1. 明神鳥居は横柱が反っている。

明神鳥居は横柱が上向きに反っており、優美な印象を与えます。
問題6
伏見稲荷大社で有名な「千本鳥居」のように、多数の連続した鳥居を設置する目的として正しいものはどれでしょうか?
- 神様への道案内として設置された。
- 奉納者の祈願や感謝を表すため。
- 境内全体を結界で囲むため。
- 鳥居そのものを祭るため。
答え: 2. 奉納者の祈願や感謝を表すため。

稲荷信仰では、奉納された赤い鳥居が連なることで独特の景観を生み出しています。
問題7
「扁額(へんがく)」とは何でしょうか?また、それが掲げられていないことが多い形式の鳥居はどれでしょうか?
- 鳥居上部に掲げられる板 / 神明鳥居
- 鳥居下部に設置される石板 / 稲荷鳥居
- 鳥居横に立てられる柱 / 明神鳥居
- 鳥居全体を覆う装飾 / 春日鳥居
答え: 1. 鳥居上部に掲げられる板 / 神明鳥居

扁額には神社名やご祭神名が書かれており、特に明神鳥居でよく見られます。一方、神明鳥居には掲げられないことも多いです。
問題8
日本最古の木造鳥居とされる「宇佐神宮」の宇佐造りの特徴として正しいものはどれでしょうか?
- 屋根付きの珍しい構造である。
- 石造りで重厚感がある。
- 柱間が非常に広い。
- 扁額部分のみ金箔仕上げになっている。
答え: 1. 屋根付きの珍しい構造である。

宇佐造りでは屋根付きの独特な形状となっており、他の形式とは一線を画します。
問題9
海外から伝来した説もある「高麗(こま)式」の影響を受けているとされる動物像との関連性が深いものはどれでしょうか?
- 狛犬
- 稲荷狐
- 八咫烏
- 天狗
答え: 1. 狛犬

高麗式から伝わった狛犬は魔除けとして重要な役割を果たし、日本独自の文化として発展しました。
問題10
現代では珍しい石造りや鉄製の鳥居ですが、その起源として考えられる時代区分として正しいものはどれでしょうか?
- 平安時代
- 室町時代
- 江戸時代
- 明治時代
答え: 3. 江戸時代

江戸時代には石材技術や鋳鉄技術が発展し、それまで木製だったものから石や鉄製へと変化していきました。

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