鳥居についての10問クイズ⑤
問題1
鳥居の語源にはさまざまな説がありますが、『古事記』に由来するとされる説では、鳥居の起源となった「鳥の止まり木」を設置した理由は何でしょうか?
- 神々を迎えるため
- 天照大御神を天岩戸から誘い出すため
- 五穀豊穣を祈るため
- 鳥を神の使いとして祀るため
答え: 2. 天照大御神を天岩戸から誘い出すため

八百万の神々が天照大御神を誘い出そうと、木に鳥を止まらせて鳴かせたという神話が由来とされています。
問題2
鳥居の形式で、横柱が直線的でシンプルな形状をしているものは何と呼ばれるでしょうか?
- 明神鳥居
- 神明鳥居
- 春日鳥居
- 稲荷鳥居
答え: 2. 神明鳥居

神明鳥居は伊勢神宮などで見られる形式で、最も古い形状とされています。
問題3
赤く塗られた「丹塗り」の鳥居が多い理由として正しいものはどれでしょうか?
- 赤色は魔除けの色だから
- 赤色は豊穣や生命力を象徴するから
- 火災防止のおまじないだから
- 神話に登場する色だから
答え: 2. 赤色は豊穣や生命力を象徴するから

赤色には魔除けの意味もありますが、特に稲荷神社では生命力や繁栄を象徴しています。
問題4
伏見稲荷大社で有名な「千本鳥居」のように、多数の連続した鳥居を設置する目的は何でしょうか?
- 神様への道案内として設置された。
- 奉納者の祈願や感謝を表すため。
- 境内全体を結界で囲むため。
- 鳥居そのものを祭るため。
答え: 2. 奉納者の祈願や感謝を表すため。

稲荷信仰では、奉納された赤い鳥居が連なることで独特の景観を生み出しています。
問題5
明神鳥居と神明鳥居の違いとして正しいものはどれでしょうか?
- 明神鳥居は横柱が反っている。
- 神明鳥居には注連縄(しめなわ)が必ずある。
- 明神鳥居には扁額(へんがく)が必ずある。
- 神明鳥居には必ず屋根がある。
答え: 1. 明神鳥居は横柱が反っている。

明神鳥居は横柱が上向きに反っており、優美な印象を与えます。
問題6
日本最古の木造鳥居とされる宇佐神宮(大分県)の特徴として正しいものはどれでしょうか?
- 屋根付きの珍しい構造である。
- 石造りで重厚感がある。
- 柱間が非常に広い。
- 扁額部分のみ金箔仕上げになっている。
答え: 1. 屋根付きの珍しい構造である。

宇佐造りでは屋根付きの独特な形状となっており、他の形式とは一線を画します。
問題7
「扁額(へんがく)」とは何でしょうか?また、それが掲げられていないことが多い形式の鳥居はどれでしょうか?
- 鳥居上部に掲げられる板 / 神明鳥居
- 鳥居下部に設置される石板 / 稲荷鳥居
- 鳥居横に立てられる柱 / 明神鳥居
- 鳥居全体を覆う装飾 / 春日鳥居
答え: 1. 鳥居上部に掲げられる板 / 神明鳥居

扁額には神社名やご祭神名が書かれており、特に明神鳥居でよく見られます。一方、神明鳥居には掲げられないことも多いです。
問題8
海外から伝来した説もある「高麗(こま)式」の影響を受けているとされる動物像との関連性が深いものはどれでしょうか?
- 狛犬
- 稲荷狐
- 八咫烏
- 天狗
答え: 1. 狛犬

高麗式から伝わった狛犬は魔除けとして重要な役割を果たし、日本独自の文化として発展しました。
問題9
現代では珍しい石造りや鉄製の鳥居ですが、その起源として考えられる時代区分として正しいものはどれでしょうか?
- 平安時代
- 室町時代
- 江戸時代
- 明治時代
答え: 3. 江戸時代

江戸時代には石材技術や鋳鉄技術が発展し、それまで木製だったものから石や鉄製へと変化していきました。
問題10
「注連縄(しめなわ)」が巻かれている場合、それは何を意味しているでしょうか?
- 神聖な場所であることを示す結界
- 鳥類への感謝を表す装飾
- 豊作祈願のお守り
- 天候占いの道具
答え: 1. 神聖な場所であることを示す結界

注連縄は、不浄なものが侵入しないよう清浄な場所であることを示しています。
50問終了です。お疲れ様でした。
このクイズで「鳥居」に関する知識や背景への理解が深まれば幸いです!
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