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出雲大社の例祭(勅祭)とは?5月14日の祭典と8拍手の意味

神社検定採掘所

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こんにちは。神社検定合格コム、運営者の「社務所女子」です。

出雲大社の参拝方法を調べていると、「出雲大社では4拍手をする」と知って驚く方も多いですよね。さらに調べていくと、毎年5月14日の例祭(勅祭)では8拍手をするという、もう一つ特別な作法が出てきます。

「なぜ4拍手ではなく8拍手なの?」「例祭と勅祭は同じもの?」「神在祭とは何が違うの?」と、ここで少し分かりにくくなるところです。

出雲大社公式によると、5月14日の例祭は同社で最も重儀な祭典として斎行されます。古くは現在の例祭に相当する大祭を「三月会(さんがつえ)」と呼び、現在の祭典では天皇陛下の大御使である勅使を迎え、御幣物が大国主大神の御神前に奉られ、御祭文が奏上されます。

この記事では、出雲大社公式と神社本庁の公開情報をもとに、例祭の意味、5月14日の祭典の流れ、8拍手と普段の4拍手の違い、神在祭との違いまで順番に見ていきます。

  • 神社でいう「例祭」とは何か
  • 出雲大社の例祭が「勅祭」と案内される理由
  • 5月14日に行われる的射祭と例祭の流れ
  • 8拍手と普段の4拍手の意味
  • 例祭と神在祭の違い
  • 神社検定で押さえておきたい用語

出雲大社公式では、8拍手は毎年5月14日の例祭(勅祭)の時のみ行う作法と説明されています。一方、平素の一般参拝は「2礼4拍手1礼」です。例祭当日の一般参拝者が一律に8拍手をするという案内は確認できないため、祭典の作法と通常の参拝作法は分けて理解しましょう。

出雲大社の例祭(勅祭)とは

出雲大社

例祭とは|神社にとって最も重要な大祭

まず、「例祭」という言葉から整理しておきましょう。

神社本庁では、例祭について、神社の鎮座の日や御祭神に特に縁の深い日に行われる、それぞれの神社にとって最も重要なお祭りであり、祭祀の区分では「大祭」にあたると説明しています。

つまり例祭は、単に「毎年行われるお祭り」というだけではありません。数ある年中祭典のなかでも、その神社にとって特に重要な位置を占める祭典です。

用語 意味 出雲大社では
例祭 神社にとって特に重要な年1回の大祭 5月14日に斎行
大祭 神社祭祀の中でも重要度の高い祭典の区分 例祭などが該当
勅使 天皇陛下の大御使 例祭に参向
御幣物 天皇陛下より奉られる幣物 大国主大神の大御前に供えられる
御祭文 祭典で奏上される御文 勅使により奏上

出雲大社の場合、この例祭が毎年5月14日に斎行されます。公式FAQでも「当社で最も大きな祭典は5月14日の例祭(勅祭)」と説明されているため、出雲大社の年中祭祀を学ぶうえでは重要な日付です。

出雲大社で「例祭(勅祭)」と呼ばれる理由

出雲大社公式では、5月14日の祭典を「例祭(勅祭)」と表記しています。

当日の公式記録を見ると、例祭の途中で天皇陛下の大御使である勅使が随員とともに参進し、天皇陛下よりの御幣物が大国主大神の大御前に奉られます。そして、勅使によって御祭文が奏上されます。

そのため、出雲大社の5月14日の祭典を理解するときは、単に「大きなお祭り」と覚えるより、勅使の参向・御幣物の奉献・御祭文の奏上が行われる例祭という流れまで押さえておくと理解しやすくなります。

出典:出雲大社公式「出雲大社大祭礼」

「勅祭」という言葉について
今回確認した一次情報から確実に説明できるのは、出雲大社公式が5月14日の祭典を「例祭(勅祭)」と表記し、勅使の参向、御幣物の奉献、御祭文の奏上を案内していることです。「勅祭」という語の制度史上の定義や、いわゆる勅祭社の指定範囲・沿革については、今回確認した一次資料だけでは十分に確認できなかったため、本記事では推測して広げません。

神社検定の学習では、こうした用語を名前だけ丸暗記するより、「誰が参向するのか」「何が御神前に供えられるのか」「祭典で何が奏上されるのか」を一緒に整理すると記憶に残りやすくなります。

5月14日が中心|大祭礼は前夜祭から続く

出雲大社の大祭礼は、5月14日の例祭だけで突然始まるわけではありません。

現在公表されている出雲大社の祭日表では、5月13日午後8時に例祭前夜祭があり、翌14日に的射祭と例祭、15日に例祭二之祭と神輿渡御祭、16日に例祭三之祭・出雲屋敷感謝大祭へと続いています。

日 主な祭典 現在の祭日表に記載された時刻
5月13日 例祭前夜祭 午後8時
5月14日 的射祭 午前9時
5月14日 例祭 午前10時
5月15日 例祭二之祭 午前9時
5月15日 神輿渡御祭 正午
5月16日 例祭三之祭・出雲屋敷感謝大祭 午前10時

こうして見ると、5月14日の例祭は単独の行事というより、数日にわたる大祭礼の中心に位置する祭典だと分かります。

一方、奉納行事や一般参列の案内、境内で行われる関連行事などは、その年によって内容が変わる可能性があります。実際に参拝する場合は、当年の出雲大社公式「祭日表」「祭典・行事」の案内を確認してください。

例祭の歴史|古くは「三月会」と呼ばれた

現在の出雲大社の例祭に相当する大祭は、古くは「三月会(さんがつえ)」と呼ばれていました。

出雲大社公式によると、三月会は旧暦3月1日から3日までの3日間にわたって執り行われていた祭事です。非常に盛大で厳かな祭事として位置づけられていたことが紹介され、その伝統を背景として、現在の例祭も出雲大社で最も重儀な祭典として奉仕されています。

ここは神社検定の勉強でも面白いところです。「現在は5月14日」という日付だけを見ると現代の年中行事のように感じますが、その背景には旧暦3月に行われていた三月会があります。

神社検定メモ
出雲大社の例祭を覚えるときは、「現在=5月14日」「古く=三月会」「旧暦3月1日〜3日」をセットにしておくと整理しやすくなります。

ただし、三月会から現在の5月14日の例祭へ具体的にいつ・どのような制度的経緯で日付や祭式が変化したのかについては、今回確認した出雲大社公式の公開記事だけでは詳細を確認できませんでした。そこは推測で補わず、確認できる範囲に留めます。

5月14日の祭典の流れ|的射祭から勅使参向まで

では、5月14日はどのような流れで祭典が進むのでしょうか。

出雲大社公式の大祭礼記録では、まず午前9時に拝殿で的射祭(まといさい)が斎行されます。松の参道で神職が矢を放ち、例祭に先立って邪物を祓い、境内を清める祭典です。

続いて午前10時、例祭が始まります。公式記録から確認できる主な流れを整理すると、次のようになります。

  1. 神職が正服で御本殿へ参進
    例祭という重要な祭典に臨む神職が御本殿へ進みます。
  2. 警蹕(けいひつ)の声とともに御扉が開かれる
    警蹕は、祭儀の重要な場面で発せられる声として登場します。
  3. 神饌が御神前に供えられる
    海・川・山・野からのさまざまな神饌が大国主大神の御神前へ進められます。
  4. 祝詞が奏上される
    御皇室の弥栄と国民の繁栄が祈念されます。
  5. 勅使が参向する
    天皇陛下よりの御幣物を納めた唐櫃とともに、勅使が随員を従えて参進します。
  6. 御幣物が大国主大神の大御前に奉られる
  7. 勅使が御祭文を奏上する

ここまでが、今回確認した出雲大社公式の記事から明確に追える例祭の中心部分です。

一般的な神社祭祀の知識から式次第を補えば、さらに細かな順番を想像することはできます。しかし、出雲大社の例祭について公式が公開していない部分まで一般論で埋めると、実際の祭式と異なる可能性があります。そのため、本記事では確認できた内容だけを掲載しています。

用語 この記事で押さえる意味
的射祭 例祭に先立ち、矢を放って邪物を祓い境内を清める祭典
正服 例祭で神職が着用する装束として公式記事に登場
警蹕 御本殿の御扉が開かれる場面で発せられる声
神饌 神前に供える食物など。例祭では海・川・山・野の神饌が供えられる
祝詞 神前で奏上される詞。例祭では御皇室の弥栄と国民の繁栄を祈念
勅使 出雲大社公式が「天皇陛下の大御使」と説明する使者
御幣物 天皇陛下より奉られ、大国主大神の大御前に供えられる幣物
御祭文 例祭で勅使により奏上される御文

8拍手の意味と通常の4拍手・神在祭との違い

無限マーク

8拍手は例祭(勅祭)だけの特別な作法

出雲大社の例祭を特徴づけるものの一つが8拍手です。

出雲大社公式FAQでは、同社で最も大きな祭典である5月14日の例祭(勅祭)では8拍手をすると説明しています。

さらに、「8」という数字について、古くから無限を表す数とされてきたことから、8拍手には神様を限りない拍手をもってお讃えする意味があると説明されています。

ここで重要なのは、8拍手が出雲大社で普段から行われる参拝作法ではないことです。

8拍手は「年に1度の例祭(勅祭)の時のみ」の作法と出雲大社公式が明記しています。

ですから、「出雲大社は他の神社より拍手が多いから8拍手」と覚えてしまうのは正確ではありません。日常の参拝は4拍手、年1回の例祭では8拍手。この二つを分けて理解する必要があります。

通常は2礼4拍手1礼|4拍手との違い

一般的な神社の参拝では「2礼2拍手1礼」がよく知られていますが、出雲大社の正式な参拝作法は2礼4拍手1礼です。

しかも4拍手は御本殿だけに限りません。出雲大社公式では、境内のほかの御社殿を参拝するときも同じ作法で参拝するよう案内しています。

そして、この「4拍手」と例祭の「8拍手」は別々の由来ではなく、公式FAQでは明確につながりが説明されています。

年1回の例祭では、神様を限りなくお讃えする意味を込めて8拍手。平素の日常的な参拝では、その半分にあたる4拍手で神様をお讃えするという説明です。

ただし、拍手の数が半分だからといって、祈りの重さまで半分になるわけではありません。出雲大社公式も、平素の4拍手と例祭の8拍手で、神様をお祈りし、お讃えする心に差はないとしています。

出雲大社の参拝作法そのものを復習したい方は、当サイトの神社の拝礼と柏手(拍手)の解説もあわせて確認してみてください。

一般的な2拍手・出雲大社の4拍手・例祭の8拍手を比較

拍手の数が混ざりやすいので、ここで一度整理しておきましょう。

場面 拍手 考え方
一般的な神社参拝 2拍手 一般によく知られる2礼2拍手1礼
出雲大社の平素の参拝 4拍手 2礼4拍手1礼
出雲大社の5月14日例祭(勅祭) 8拍手 年1回の例祭で行われる特別な作法

試験勉強では「2・4・8」と数字だけ覚えるより、一般的な参拝→出雲大社の日常→出雲大社の年1回の例祭という段階で整理すると混同しにくくなります。

5月14日に参拝する一般参拝者も8拍手にするの?
今回確認した出雲大社公式FAQで明記されているのは、「8拍手は年に1度の例祭(勅祭)の時のみの作法」「平素は2礼4拍手1礼」という点です。例祭当日に一般参拝者が通常の個人参拝をする際も一律8拍手にする、という具体的な案内までは確認できませんでした。現地で参拝する場合は、当日の案内や神職の指示に従うのが確実です。

「5月14日だから自分も必ず8拍手」と推測して作法を変えるのではなく、祭典で行われる8拍手と一般参拝の作法を分けて考えておきましょう。

8という数字は「無限」を表すと公式が説明

なぜ例祭では8拍手なのでしょうか。

出雲大社公式FAQでは、「8」は古くより無限の数を意味する数字であると説明されています。そこから、8拍手を神様に対する限りない讃えの表現として位置づけています。

日本神話や神道を学んでいると、「八百万の神」「八重」「八雲」など、「八」の付く言葉に何度も出会います。そのため、「八=たくさん」という一般的な説明へ広げたくなるところですが、この記事では出雲大社公式が8拍手について明示している「無限の数」「限りない拍手をもってお讃えする」という説明を基準にしています。

神社検定でも、数字だけではなく「なぜその数なのか」という背景と結びつけて覚えておくと、神道用語を単なる暗記で終わらせずに済みます。

神在祭との違い|時期も祭祀の意味も別

出雲大社の記事で特に混同しやすいのが、5月の例祭と、旧暦10月の神在祭です。

どちらも出雲大社を代表する重要な祭典ですが、同じ祭りではありません。

比較 例祭(勅祭) 神在祭
時期 毎年5月14日 旧暦10月に基づくため、現在の暦の日付は年によって変わる
位置づけ 出雲大社で最も重儀な年1回の例祭 全国の神々が出雲に集うという信仰に基づく祭祀
主な特徴 勅使参向、御幣物奉献、御祭文奏上など 神迎神事・神迎祭から神在祭、神等去出祭へ続く
拍手との関係 例祭では8拍手 神在祭だから8拍手になるという公式案内は確認できない

出雲大社公式では、全国の神々が1年に1度出雲大社に集まり、人々の御縁について「神議(かみはかり)」をされるという故事から、出雲地方では旧暦10月を「神在月」と呼ぶと説明しています。

神在祭は、旧暦10月10日の夜に神々を迎える神迎神事・神迎祭から始まり、その後の神在祭、神々を送り出す神等去出祭へと続いていきます。現在の暦では日付が毎年動くため、参拝年の公式発表を確認する必要があります。

一方、例祭は5月14日です。

つまり、「神様が全国から出雲に集まる祭り=神在祭」「出雲大社で年1回斎行される最も重儀な例祭=5月14日の例祭(勅祭)」と分けておくと整理しやすくなります。

特に注意したいのが8拍手です。出雲大社公式は8拍手を「年に1度の例祭(勅祭)の時のみ」と明記しています。そのため、神在祭と8拍手をセットで覚えるのは適切ではありません。

出雲大社での参拝順序や、祓社・八足門・十九社などの巡り方については、当サイトの「出雲大社の神在祭2026の参拝方法」で詳しく紹介しています。

神社検定で押さえたいポイントとまとめ

出雲大社の例祭は、参拝作法、祭祀、歴史、皇室との関わりを一つの記事で確認できるため、神社検定の学習とも相性のよいテーマです。

神社検定用に覚えておきたい要点

① 例祭の日
出雲大社の例祭は毎年5月14日。

② 祭祀上の位置づけ
出雲大社で最も重儀な祭典。神社本庁の分類では、例祭は各神社にとって最も重要な祭りで大祭にあたる。

③ 古い名称
現在の例祭に相当する大祭は古く三月会と呼ばれ、旧暦3月1日から3日まで行われていた。

④ 5月14日の流れ
午前9時の的射祭で境内を祓い清め、午前10時から例祭。神饌、祝詞、勅使参向、御幣物奉献、御祭文奏上などが確認できる。

⑤ 平素の参拝
出雲大社は2礼4拍手1礼。

⑥ 例祭の拍手
例祭(勅祭)の時のみ8拍手。8は無限の数を意味し、限りなく神様をお讃えする作法として公式に説明されている。

⑦ 神在祭とは別
神在祭は旧暦10月の神在月に行われ、神迎神事・神迎祭などから続く祭祀。5月14日の例祭とは時期も祭祀の意味も異なる。

例祭を知ると4拍手の意味までつながる

出雲大社の参拝について「4拍手をする神社」とだけ覚えていた方も、5月14日の例祭までたどると、その背景がかなり見えやすくなります。

年1回の例祭では8拍手をもって大国主大神をお讃えし、平素はその半分の4拍手でお讃えする。しかも公式は、拍手の数が違っても祈りや讃える心に差はないと説明しています。

さらに例祭を歴史までさかのぼれば、古い三月会、的射祭、勅使、御幣物、御祭文と、神社検定で学ぶ祭祀の言葉も一つの流れとしてつながってきます。

神社の祭りは、用語を一つずつ暗記すると難しく感じます。けれど、「いつ」「何のために」「誰が」「何をするのか」を順番に整理すると、かなり覚えやすくなりますよ。

情報確認日:2026年10月8日
本記事は、出雲大社公式「出雲大社大祭礼」「出雲大社での参拝はどのようにするのでしょうか?」「出雲大社祭日表」「神在祭案内」および神社本庁公式「恒例祭」を中心に確認しています。祭典時刻、参列方法、奉納行事、境内の立入範囲などは変更される場合があるため、実際に参拝する際は当年の出雲大社公式案内をご確認ください。