神輿は例祭での神輿渡御のほか、神輿殿などで展示している場合は見られることができる場合もあります。例祭は神社やご祭神にとって特別に由緒のある祭典で、神社にとって最も重要な祭祀ですので、神社の特徴が色濃く現れるお祭りです。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第4章の㊾神輿について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
第11回神社検定は、令和五年6月開催予定!
神輿
例祭では神興が登場することも多くあります。
神輿は、一般的には「みこし」と呼ばれますが「しんよ」とも称されます。
神輿の形は、四角や六角、八角形のものもあります。
神社の社殿の形をしていて、屋根には鳳凰や飾り物をつけ彫刻が施され、鈴や鳥居が取り付けられています。
鳳凰の飾りものをつけた神輿を鳳輦(ほうれん)といいますが、もとは天皇の正式な乗り物でした。
神幸祭 神輿渡御
神輿は平安時代以降、神様の乗り勧として用いられるようになったといいます。
普段はご本殿にお鎮まりになっている神様ですが、例祭のときには神輿や鳳輦に乗られ
て氏子地域をお渡りになります。
これを「ご神幸」といい、そのときに行われる祭典を神幸祭といいます。
お祭りの順序では、ご本殿の御扉を開き神様を神輿にお遷しし、神様は氏子区域を渡御します。
お旅所
神輿は、身を清めた担ぎ手に、神様のご神威をより高めようとする掛け声とともに担がれ氏子区域を渡御しお旅所にとどまられます。
神様は氏子の生活を直接ご覧になり、幸いを与えるといわれます。
氏子たちは町中を清掃し、神灯をかかげて神様の神輿渡御をお迎えするのです。
神様がお宮に戻られることを還御(かんぎょ)といいます。
お旅所は神社やご祭神のゆかりの場所とされることが多く、総代や世話人の敷地内などの場合もあります。
お旅所は複数の場合が多く、また、日数的に長期のお祭りの場合もあります。
八坂神社の御旅所は、祇園祭の7月17日の神幸祭から24日の還幸祭までの間、神輿三基が奉安され無言詣りが行われます。
舟渡御
水上を船で渡られる場合もあります。
松尾大社は桂川を渡御します。他に鹿島神宮の御船祭、青島神社の海上渡御、南総里見祭りの水上渡御、北茨城大津のお浜下りなどもあります。
神賑行事
例祭の日、神社の境内はさまざまなで神賑行事が行われます。
神様に見ていただき喜んでいただくため、演武奉納、楽器演奏奉納、神楽舞の奉納などが行われます。
特殊神事
例祭に限らず、その神社やご祭神の由緒を表すお祭りが行われる神社も多くあり特殊神事と呼ばれています。
諏訪大社上社の古式に則った特殊神事、二見輿玉神社の大注連縄張神事、裸祭り、寒中禊など全国に多数の特殊神事があります。
神輿についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
例祭ではみこしが登場することも多くあります。次の文章の中で、正しくないものを選んでください。
- 鳳凰の飾り物をつけた神輿を鳳輦(ほうれん)という
- 神輿や鳳輦(ほうれん)は神様がお乗りになる物でsる
- 神様がとどまられる場所を「休憩所」という
- 祭りの日、氏子たちは町中を清掃し、神灯をかかげて神輿をお迎えする
答えは3 「お旅所」
過去の試験での出題
- 平成24年6月3日 第1回神社検定 問33
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