神葬祭とは、神道式で行う葬儀の名称であり、一般に言う「お葬式」のことです。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第5章の63神葬祭について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
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日本の葬儀
日本では、古来より独自の信仰に基づく葬儀があります。
大宝2年(702年)、持統天皇の大葬(葬儀)から、仏教色が強くなりました。
江戸時代、キリシタンを封じるために寺請制度ができたことにより
僧侶が独占的に葬儀を行うようになると、一般にも仏式の葬儀が定着しました。
明治時代になると、一般にも神式の葬儀を行うことが認められました。
寺請制度(てらうけせいど)とは
江戸時代、徳川幕府が始めた制度で、すべての人々がいずれかの寺院の「檀家」となることを強制し、寺院から「寺請証文」という身分証を受け取らなければならない制度のことです。
神葬祭の流れ
葬儀にあたり、自宅の神棚の前には白い半紙を貼り、日々のお祀りを中止します。
(米、水、塩などのお取替えを中止します。)
一般的には五十日経過を喪明けとしています。
自宅の神棚のお祀りも、半紙を取り除いて再開します。
又、神社に参拝し、鳥居をくぐって良いとされています。
(御神札お守り等も受けて良いとされています。)
50年経つと「まつりあげ」とされ、守り神として歴代の祖先と合祀されます。
帰幽報告
まず、故人が亡くなったことを神様、御先祖様に報告します。
神棚に白い半紙を貼り、50日までお祀りを中止します。
神社へも参拝できませんので、遥拝しお参りします。
枕直しの儀
遺体を安置する部屋では、北枕にで白布で顔を覆い安置します。
枕元に屏風を立て守り刀を置きます。
灯火を設置し、食事や米塩水をお供えします。
納棺の儀
遺体を柩に納める儀式です。
柩前日供の儀
出棺までの間は、毎朝夕にお供えをします。
墓所地鎮祭
遺体を納める土地を祓い清めるお祭りを神職にしてもらいます。
通夜祭
通夜祭は神職が斎主、祭員となり行います。
通夜式では、玉串拝礼を行います。
音を立てずに柏手をする「偲び手」をします。
遷霊祭
故人の御霊を霊璽に移すお祭りです。
発柩祭(出棺祭)
自宅から葬儀場に移動する際に行うお祭りです。
発柩後祓除の儀
故人宅と家に残った家族を清めます。
火葬場に向かう際に、家の清めを行います。
葬場祭(告別式)
故人との最後のお別れをします。
火葬祭
火葬を行う際のお祭りです。
埋葬祭
埋葬する際のお祭りです。
帰家祭
葬儀が終了したことを、霊前に報告します。
霊前祭
毎日、朝夕のお供えをして拝礼します。
清祓
五十日祭を忌明けとし、家中を祓い神棚のお祀りを再開します。
合祀祭
故人の御霊を祖先の霊と一緒にお祀りし、霊璽を御霊舎に遷します。
命日、年祭、まつりあげ
命日の他、1年後、3年後、5年後、以降10年毎に年祭をします。
神棚の祀り方①お神札の納め方についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
神棚へのお神札の納め方について正しいものを遇んでください。
三社造の場合は「中央→向かって右→左」を表していて、一社造の場合は「一番手前→その後ろ→さらにその後ろ」を表しています。
1.氏神神社神札ー神宮大麻ー崇破神社神札
2.神宮大廊ー氏神神社神礼ー崇破神社神札
3.神宮大廊ー崇敬神社神礼ー氏神神社神札
4.崇敬神社神札ー氏神神社神札ー神宮大麻
答えは2
過去の試験での出題
- 平成24年6月3日 第1回神社検定 問39
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