家を新築する際に行うお祭り、地鎮祭、上棟祭、竣工祭についてまとめました。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第5章の67地鎮祭、上棟祭、竣工祭について教えてください①のページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
第11回神社検定は、令和五年6月開催予定!
建物の新築の際のお祭り
地鎮祭、上棟祭、竣工祭は家の新築の際に行うお祭りです。
地鎮祭(じちんさい)
地鎮祭とは、「とこしずめのまつり」や、「地祭(じまつり)」ともいいます。
地鎮祭には、新築工事の際にその土地の神様に挨拶するという意味があります。
これから建物を建てる土地を祓い清め、工事の安全と御守護を祈願するお祭りです。
施主は、祭祀に初穂料と日本酒を奉献するのが一般的です。
又、海の幸(こんぶ、するめ、かつおぶし、のり等)、山の幸(りんごやミカンなどの果物類)、畑の幸(キャベツ、にんじん、大根、さつまいも等)をお供えします。
地鎮祭は、土地の守護神である「大地主神(おおとこぬしのかみ)」と、「産土神(うぶすなのかみ)」をお祀りします。
更地にした土地の中心に祭場を設置し、神職が斎行します。
斎竹(いみたけ・葉のついた青竹)を立てて、注連縄を張り、紙垂を付けて清浄な空間を確保します。
その内側に祭壇を設置し、神様をお迎えします。
祭壇には、神様の依り代となる神籬(ひもろぎ)を立てて、御神札、御供え、奉献主などを並べます。
「散供(さんぐ)」(切麻(きりぬさ)や塩、米、酒など)を用い、土地に撒いて祓い清めます。
また、地鎮祭では砂を盛って、施主と施工者、設計士が忌鎌(いみかま)、忌鍬(くわ)、忌鋤(いみすき)を使います。
これで草を刈り、土地を穿ち、土を掘り起こす動作をして、さらに「鎮物(しずめもの)」を埋めます。
「鎮物(しずめもの)」は、鉄板で作られた人型や矛、鏡、神籬の枝などを表しており、井戸を埋めるときにも使用される場合があります。
上棟祭
上棟祭は「むねあげのまつり」と読みますが、「棟上げ、建前(たてまえ)」のとも呼ばれます。
上棟祭は、屋根の一番高い位置にある部材である棟木を上げる際に行われるお祭りです。
建物の神さま、匠の神様をお祀りします。
工事安全と建物の除災招福をご祈願しするお祭りです。
竣工祭
竣工祭とは、建物が完成した際に行われるお祭りです。
「新室祭(にいむろさい)」や、「清祓きよはらえ」とも呼ばれます。
お祭りの流れ
地鎮祭、上棟祭、竣工祭は、神社のお祀りと同じように斎行されます。
修祓(しゅばつ)に始まり、直会(なおらい)で終了する流れとなります。
神社に出向くのではなく、神職が現地に出向くお祭りですので事前に神社と打合せするのが一般的です。
大抵は、ハウスメーカーの担当者が予約などを手配してくれます。
個人で申し込む場合は、直接神社へ出向くか電話で打ち合わせをします。
この場合は、現地の地図や現地での駐車場、簡易椅子の確保、お供えや祭壇の周囲に建てる竹の手配が必要です。
都会では神職が電車で移動する場合が多く、地方では車で現地へ乗りつける場合が多いです。
神棚の祀り方①お神札の納め方についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
神棚へのお神札の納め方について正しいものを遇んでください。
三社造の場合は「中央→向かって右→左」を表していて、一社造の場合は「一番手前→その後ろ→さらにその後ろ」を表しています。
1.氏神神社神札ー神宮大麻ー崇破神社神札
2.神宮大廊ー氏神神社神礼ー崇破神社神札
3.神宮大廊ー崇敬神社神礼ー氏神神社神札
4.崇敬神社神札ー氏神神社神札ー神宮大麻
答えは2
過去の試験での出題
- 平成24年6月3日 第1回神社検定 問39
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