手水舎(てみずや)は、身を清めて神様の前に出る準備をするところです。
単なる水飲み場や手を洗う場所ではありません。
吹き抜けの造りが多く、水盤に清らかな水が流れています。
手水舎の水を使って手と口をすすぐことを「手水をとる(使う)」といいます。
手水の作法とは、禊(みそぎ)を簡略化したもので、備え付けの柄杓を使って行います。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第2章の⑩手水について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
第11回神社検定は、令和五年6月開催予定!
手水舎
手水舎の水を使って手と口をすすぐことを「手水をとる(使う)」といいます。
これは禊(みそぎ)を簡略化したものです。備え付けの柄杓を使って行います。
禊は古事記に書かれているイザナギノミコトが黄泉の国から戻られ禊祓をしたのが禊の起源です。
古い神社の多くは、参道の近くに清流があります。伊勢神宮では五十鈴川で手水を行うことができます。
この清流は参拝する人が禊をして身を清める場所でもありました。
神道では、祓いに始まり祓いに終わるといわれています。
手水を使う作法の正しい順番
- 一礼します。
- 右手にひしゃくを持ち、水を汲み、左手を清めます。
- 左手にひしゃくを持ち替えて右手を清めます。
- 右手にひしゃくを持ち替えて左手に水を受け、口をすすぎます。
- 左手を清めます。
- 柄杓を立てて柄を清めます。
- 元の場所に伏せて戻します。
手水が使えない場合はどうするの?
昨今では、新型コロナウイルス対策により手水が止められている神社もあるようです。
そういう場合は、祓言葉を自分で唱える方も多いようです。
手水がない場合には、玉砂利を踏み鳴らすというのもお祓いになるともいわれます。
だからといって、極端に砂利を踏み散らかすのはやめましょう。
こういう場合は、神社での事情があって手水を止められているのでしょうから、作法に気を取られすぎなくても良いのかと思います。
神社検定試験過去問題
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
古い神社の多くは清流の近くにあります。この清流は参拝する人が喫をして身を清める場所でもあったのです。和歌山の(〇〇)は、かつて川に挟まれた中州にあって、そこ
は川に浸からないと行けない場所でした。
今でも、伊勢の神宮や京都の上賀茂神社には傍らを流れる川に石畳がしつらえられ、御手洗が設けられています。
(〇〇)に入る言葉はどれでしょう?
- 熊野達玉大社
- 熊野那智大社
- 熊野本宮大社
- 日前神宮・國懸神宮
答えは3 熊野本宮大社
問題2
手水に関する文章として間違っているものを選んでください。
- 禊を簡略化したものである。
- 大方は手水舎で行う。
- 茶室に入る前に手や口を清める蹲も同じ考えに基づく。
- 一般的な作法は右手を清め、左手を清め、左手に水を受けて口をすすぐ、という順番である。
答えは4 左右が反対
過去の試験での出題
- 平成27年6月21日 第4回神社検定 問58
- 令和元年6月16日 第8回神社検定 問7
コメント