真榊は、記紀にも記されている威儀具(物)で古くから神事に使われていたものです。
神社の拝殿にある五色の布を垂らしたもので、神様をたたえ、重々しく飾り立てた威儀具です。
五色とは青(緑)、赤、黄、白、黒(紫)の色で、中国の陰陽五行説に基づくものです。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第2章の⑭真榊と五色布について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
真榊と五色布についての問題です。
真榊と五色布
真榊は、神社で見かける五色布の威儀具(物)で、右の真榊には鏡や玉が飾られ左の真榊には剣がかけられています。(鉾や旗、四神旗も威儀具として置かれています。)
五色の由来は、中国の陰陽五行で「木、火、土、金、水」と陰陽によって成り立つという考えです。
色で表すと、「青・赤・黄・白・黒」の順序になります。
方位では、「東・南・中央・西・北」を示します。
「土=黄色=中央」が最も高貴とされています。
榊
神社のいたるところで見かけ、神様の依代にも使われる神聖な木とされているのが榊です。
聖域と俗界を分ける、境の木ともされています。
榊は、古事記の中で天石屋戸でたくさんの榊に鏡や布をつけて、石戸の前に立てたとされています。
榊は、「木」と「神」を合わせていることからも分かるように、神の木という意味があるとされています。
また、「さかき」には常緑樹が使われおり、常磐木から「栄の木」とも言われています。
榊は、神前に供えたり(玉串)舞などに使われるほかに、社殿や玉垣、鳥居などにも取り付けられます。
榊は、「本榊」とか「真榊」といい、榊が生育しない地方では、ヒサカキ、椿、楠、杉、ヒバ、オガタマノキなどを榊の代用としています。
真榊と五色布についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1

榊の語源として適切なものはどれでしょう
- 逆の木
- 性の木
- 世界の木
- 境の木

答え 4 境の木
問題2

お祭りの時に、榊の枝に神垂(しで)や木綿(ゆう)をつけたものを神前に捧げます。これをなんというでしょうか?
- 玉串
- 初穂
- 懸税(かけちから)
- 真榊
②初穂とは、その年に初めて取れた農作物で神仏や朝廷に奉るもの。神仏に奉る金銭等
③懸税とは、稲の初穂を、穂のまま青竹にかけて神に供えたもの。
④真榊とは神社の拝殿にある五色の布を垂らした威儀具。

答え 1 玉串(たまぐし)
問題3
玉串とは榊の枝に紙垂や( )を付けたもので、お参りのときに神前に捧げるものです。

( )の中に入る言葉はどれでしょうか?
- 鏡
- 小銭
- 木綿(ゆう)
- 玉
①鏡は、神様の依代のうちの一つであり神様の存在と威厳を示し、御神前を飾るものともされています。
④玉は、神社の御霊代に用いるもの。勾玉。

答えは3 木綿(ゆう)
問題4
古事記では、天照大御神が天石屋戸にお籠りになったときに、立派な( )に玉や鏡、布をつけて石戸の前に立てたと記されています。
( )の中に入る言葉はどれでしょうか?
- 笹竹
- 注連縄
- 檜の枝
- 榊

答えは4 榊
過去試験
出典 神社検定 問題と解説
- 平成24年6月3日 第一回神社検定 問8
- 平成24年6月3日 第一回神社検定 問11
- 令和元年6月16日 第8回神社検定 問11
- 平成27年6月21日 第4回神社検定 問61
真榊(まさかき)と五色布(ごしきぬの)に関する10問クイズ
初級編(簡単な問題)
- 真榊(まさかき)とは神社において何を象徴するものですか?
A) 豊作の祈願
B) 神の依代(よりしろ)
C) 神職の資格
D) 天皇の権威
答え: B) 神の依代(よりしろ) - 五色布(ごしきぬの)で使われる色として含まれるものはどれですか?
A) 赤、青、白、黄、黒
B) 赤、青、緑、金、銀
C) 紫、金、白、青、黒
D) 赤、紫、青、黄、白
答え: A) 赤、青、白、黄、黒 - 真榊に取り付けられる五色布は何を象徴していますか?
A) 神の力と天地自然
B) 神職の職務の象徴
C) 参拝者の感謝の念
D) 五穀豊穣の祈願
答え: A) 神の力と天地自然
中級編(少し難しい問題)
- 真榊が日本神話に登場する場面は次のうちどれですか?
A) 天岩戸神話
B) 天孫降臨
C) 出雲大社の創建神話
D) 神武東征
答え: A) 天岩戸神話 - 五色布の色の組み合わせは、中国由来のどの思想に基づいていますか?
A) 陰陽五行説
B) 八卦(はっけ)思想
C) 道教の天人思想
D) 易学の四象説
答え: A) 陰陽五行説 - 真榊に飾られる鏡や剣が象徴するものは次のうちどれですか?
A) 天皇の権威
B) 神道の教え
C) 三種の神器
D) 参拝者の心
答え: C) 三種の神器
上級編(難しい問題)
- 真榊に取り付けられる五色布の中で、青色は次のどの要素を象徴しますか?
A) 木
B) 火
C) 水
D) 土
答え: A) 木 - 五色布が特定の神事で使われる理由として正しいものは次のうちどれですか?
A) 天地自然の調和を祈るため
B) 五穀豊穣の願いを込めるため
C) 神仏習合を象徴するため
D) 参拝者を清めるため
答え: A) 天地自然の調和を祈るため - 真榊の「榊」とは何を意味していますか?
A) 神聖な場所を示す木
B) 神話に登場する伝説の樹
C) 特定の儀式用の植物
D) 神職が祈りの際に用いる枝
答え: A) 神聖な場所を示す木
超難関編(非常に難しい問題)
- 五色布の起源とされる陰陽五行説に基づく色の意味の中で、黒色が象徴するものは次のうちどれですか?
A) 水、静寂、知恵
B) 火、光、情熱
C) 土、大地、豊穣
D) 金、富、繁栄
答え: A) 水、静寂、知恵
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