熱田神社などの全国の熟田信仰の中心地である名古屋市熱田区にある熟田神宮(あつたじんぐう)では、草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)をご神体としてお祀りしています。
草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)は、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)とも呼ばれるもので三種の神器のうちの一つです。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第3章の㊲熱田さまについて教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
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熱田神宮
熱田神社など全国の熟田信仰の中心地で、名古屋市熱田区にある熟田神宮では、草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)をご神体としてお祀りしています。
社殿の造りは明治以前は地方独特の「尾張造」であったが、現在は伊勢の神宮と同じ「神明造」です。
主祭神
主祭神の熱田大神とは、三種の神器の一つである草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を御霊代(みたましろ)としてよらせられる天照大神のことです。
今からおよそ千九百年前に父の景行天皇から東征を命じられた日本武尊は、東征の帰りに、尾張国造の御女である宮簀媛命(みやずひめのみこと)と結婚した後に、伊吹山を平定しに向かいますが病気でお亡くなりになります。
その後、残された宮簀媛命は、草薙神剣を今の熱田の地に祀られました。
神剣の名の「草薙」は、日本武尊がこの剣で草を薙いで難をのがれたことから名づけられたとされています。
五神(ごしん)さま
相殿神(あいどのしん)は「五神(ごしん)さま」と呼ばれ、草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)と縁の深い神々が祀られています。
天照大神、素盞嗚尊、日本武尊、宮簀媛命(みやずひめのみこと)、建稲種命(たけいなだねのみこと)
宮簀媛命(みやずひめのみこと)、建稲種命(たけいなだねのみこと)は尾張氏の遠祖として仰がれる神々です。
宮簀媛命(みやずひめのみこと)
尾張国造・乎止與命(おとよのみこと)の子女で日本武尊の妃となり、神剣を熱田の地に祀られたのが熱田神宮の創祀となります。
建稲種命(たけいなだねのみこと)
宮簀媛命の兄で、日本武尊の東征に随行し亡くなられました。
尾張地方繁栄の礎を築いた神とされ五神様として祀られています。
三種の神器
草薙神剣は「三種の神器」の一つで、八咫鏡(やたのかがみ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)とともに、歴代天皇が皇位のしるしとして受け継がれているものです。
武将の神
熱田神宮は古くから特別の崇敬を受けてきました。
源頼朝の母が熱田大宮司の娘であったことから、源頼朝が崇敬を深めました。
戦国時代の武家の信仰を集め、足利、織田、豊臣、徳川の名だたる武将も社殿造営などに寄進し崇敬を深めており、刀剣や絵画、工芸など多数の国宝や文化財が所蔵されています。
織田信長が寄進したとされる「信長塀」が見られます。
江戸時代には東海道の宿場町として熱田の門前町は賑わい、広く信仰を集めて現在に至ります。
草薙の剣
草薙剣は、素盞嗚尊が退治した八岐大蛇の尾から山た剣で、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)とも呼ばれるものです。
素盞嗚尊が天照大神に献上し、その後、日本武尊が東征に向かう途中譲り受けられます。
日本武尊は、尾張国(愛知県西部)で宮簑媛命と婚約し、その兄の建稲種命を伴い東征に向かいました。
あるとき、敵に謀られ火に圓まれてしまった日本武尊は、草薙剣で周りの草を薙ぎ払い助かりました。
日本武尊は宮簀媛命と結婚しましたが、伊吹山の荒ぶる神を平定する際に草薙剣を置いて出かけられました。
この時に、伊吹山の荒ぶる神に幻惑され病にかかり亡くなられてしまいます。
そうして宮簀媛命は、熟田の地に神剣をお祀りされ熱田神宮の創祀となります。
熱田さんについての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
草薙剣を御神体としてお祀りする日本武尊ゆかりの神社は?
- 焼津神社
- 三峰神社
- 酒折宮
- 熱田神宮
答えは4 熱田神宮
過去の試験での出題
- 平成24年6月3日 第1回神社検定 問25
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