第11回神社検定令和5年6月25日オンライン開催決定!

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3-41 松尾大社についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 〜 神社のいろは独学(41)

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松尾大社は、京都の嵐山にほど近い松尾山の麓に鎮座する、酒造の神として知られている神社でご祭神は大山昨神です。

ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第3章の㊶松尾大社について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。

第11回神社検定は、令和五年6月開催予定!

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 松尾大社

松尾大社は、京都の嵐山にほど近い松尾山の麓に鎮座している神社です。

現在は酒造の神として名高く、社殿の後にある霊泉「亀の井」は、酒造家がこの水を酒の元水として使うため持ち帰る風習があります。

室町時代末期以降は、「日本第一酒造神」と称されています。

本殿は、「松尾造り」と呼ばれる建築様式の屋根で有名です。

御祭神-ごさいじん

御祭神 大山咋神(おおやまぐいのかみ)中津島姫命(なかつしまひめのみこと)

大山咋神(おおやまぐいのかみ)は、須佐之男神(すさのおのみこと)の御子である大年神(おおとしのかみ)の御子です。

「醸造祖神」とも称される御祭神で、全国の酒造家をはじめ・味噌・醤油・酢等の製造及び販売業の方に崇敬されています。

中津島姫命(なかつしまひめのみこと)は、宗像三女神の次女である市杵島姫命の別名です。

大山昨神はこの地に来られる際、保津川を遡られる時の急流は鯉に乗って、緩やかな流れは亀の背に乗って進まれたとのことから、鯉と亀は神使とされています。

『古事記』によれば、大山昨神は、またの名を山末之大主神といい、近江の日枝山に座し、また、松尾に座す神とあります。

巫女
巫女

日吉大社の神様で日枝山と松尾山の神でもあります。

大山昨神は、大昔この地丹波国(京都中部、兵庫北東、大阪の一部)に水路を開き沃野を作り、山城国(京都)では荒野が潤ったとされています。

松尾の神は、農業、開拓、土木工事の神としても仰がれるようになりました。

平安時代以降は、朝廷の守護神とされ、全国に勧請され広まっていきました。

磐座-いわくら

古代では、頂上近くの斜面に巨大な岩石を磐座とし自然崇拝されていました。

松尾山の山霊を頂上近くにある磐座に守護神としてお祀りしたのが始まりとされています。

松風苑三庭は、上古(じょうこ)の庭、曲水(きょくすい)の庭、蓬莱(ほうらい)の庭からなり、上古(じょうこ)の庭は古代祭祀の場である磐座を模して造られたものです。

秦氏-はたし

5~6世紀になって、渡来氏族の秦氏集団が移住し松尾山の神を氏神として崇敬し、地域の開拓を進めていったといわれています。

秦氏は、朝鮮半島との交流をしていたため航海安全の神、宗像三女神の中津島姫命を勧請したとされています。

秦氏は絹織物や酒造の技術も伝えており、室町時代以降になると、松尾大社は「日本第一の酒造神」として仰がれるようになっていったのです。

巫女
巫女

松尾大社は山城国の豪族だった秦氏の氏神であり、賀茂社は賀茂氏の氏神でした。

共に歴史の古さから、賀茂社と松尾大社は、王城鎮護の神社として「賀茂の厳神、松尾の猛霊」と称されてきました。

大宝元年(701年)勅命により秦忌寸都理(はたのいみきとり)が現在地に松尾大社の社殿を造営しました。

山頂附近の磐座から御神霊を移し、秦忌寸都理の娘を斎女として奉仕させました。

巫女
巫女

斎女(いつきめ)とは、神に奉仕する未婚の女性のことで、古くは童女のことをいいました。

酒神 上卯祭-じょううさい

松尾大社は、酒造りの神としても全国に多くの崇敬を広めています。

松尾大社の公式サイトによると、以下のように記載されています。

松尾大神がなぜ“醸造祖神”として普く世の人々に仰がれ給うのか、諸説有る中、当社の故事によれば…、「神代の昔、八百萬神々が分土山(松尾山)に集い給いて神議りをなされた。しかし、当時はまだお酒と言うものがなく、そこで松尾大神が付近一帯の山田の米を蒸し、御手洗の泉より涌き出る清らかな水を汲み、一夜にしてお酒をお造りになり、大杉谷の杉の木でこしらえた器で、諸神を饗応せられると、『盡せしな甕の酒を汲上て豊の圓居をするそたのしき』と、諸神等はうたわれ大いに喜ばれ給うた。」とあることに由来するものと言われています。

引用 松尾大社

稲刈りが終わり新米ができ酒造りの始まる秋、11月上の卯の日には『上卯祭』醸造安全祈願が斎行されます。

大木札(だいもくさつ)という御神札を受けて、酒蔵に奉斎し酒造りが始まるということです。

4月中の「酉の日」には、醸造完了を感謝する『中酉祭』(ちゅうゆうさい)が斎行されます。

松尾大社には、お酒の資料館も併設されています。

亀の井は、松尾山の麓にある神水で後ろの峰に涌き出ている水をひいたものです。

「亀の井」の神水を酒造の元水に加えると腐らないという言い伝えがあります。

葵祭

古い歴史をもつ松尾大社の例大祭は貞観年間(859~877)に始まり、古くは松尾の国祭と称されていました。

現在では、毎年4月20日過ぎの日曜日から行われるお祭りです。

松尾大社のお祭りも、祭儀に関わる人やご本殿などに葵と桂を飾りますので賀茂祭と同様に「葵祭」といわれてきました。

松尾大社についての問題です

これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。

問題1
巫女
巫女

酒造の神として名高い神社ですが、平安時代以降は、賀茂社と並んで王城鎮護の社として篤い崇敬を集めた神社とは次のうちどれでしょうか。

  1. 平野神社
  2. 吉田神社
  3. 松尾大社
  4. 八坂神社
神主
神主

答えは3 松尾大社

過去の試験での出題

  1. 令和元年6月16日 第8回神社検定 問28
神社のいろは独学 【全80回】 公開日
(1)1-1 鳥居についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年6月20日
(2)1-2 御本殿、拝殿について教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年6月25日
(3)1-3 玉垣と千木、鰹木について教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年7月3日
(4)1-4 ご祭神と氏神さまについて教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年7月25日
(5)1-5 境内にある小さなお社について教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年8月3日
(6)1-6 神宮、大社の名称について教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年8月16日
(7)1-7 狛犬、石灯篭、について教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年8月29日
(8)1-8 神社の紋章について教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月1日
(9)1-9 社殿の種類について教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月16日
(10)2-10 手水についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月17日
(11)2-11 お賽銭と参拝と鈴についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月18日
(12)2-12 拝礼と柏手についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月20日
(13)2-13 鏡と御幣についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月20日
(14)2-14 真榊と五色布についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月22日
(15)2-15 絵馬とおみくじについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月25日
(16)2-16 御札お守りと神様の数え方についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月2日
(17)2-17 破魔矢についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月5日
(18)2-18 昇殿参拝の作法①についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月8日
(19)2-19 昇殿参拝の作法②についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月10日
(20)2-20 昇殿参拝の作法③についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月12日
(21)2-21 昇殿参拝の作法④についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月15日
(22)3-22 仏教が神社に及ぼした影響についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月22日
(23)3-23 八幡さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月27日
(24)3-24 お稲荷さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月29日
(25)3-25 天神さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月5日
(26)3-26 熊野神社についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月6日
(27)3-27 お諏訪さまについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月7日
(28)3-28 祇園さん天王さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月14日
(29)3-29 白山さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月15日
(30)3-30 日吉さま、山王さまについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月19日
(31)3-31 香取さま、鹿島さまについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月19日
(32)3-32 春日さまについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月29日
(33)3-33 愛宕さん秋葉さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年12月2日
(34)3-34 こんぴらさんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年12月5日
(35)3-35 住吉さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年12月8日
(36)3-36 宗像さま厳島さまについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年2月27日
(37)3-37 熱田さまについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月11日
(38)3-38 出雲大社についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月11日
(39)3-39 賀茂社についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月13日
(40)3-40 貴船神社についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月14日
(41)3-41 松尾大社についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月15日
(42)3-42 浅間さまについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月15日
(43)4-43 神社のおまつりについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月15日
(44)4-44 恒例の大祭についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月16日
(45)4-45 臨時の大祭についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月17日
(46)4-46 中祭についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月17日
(48)4-48 お祭りの基本的な順序についておしえてください①②③【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月19日
(49)4-49 神輿についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月20日
(50)4-50 6月12月の大祓についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月23日
(51)4-51 初宮詣でと七五三についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月23日
(52)4-52 厄払いについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月29日
(53)4-53 神前結婚式についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月30日
(54)4-54 神職についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月30日
(55)4-55 巫女さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月30日
(56)4-56 神職の持ち物、履物についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月30日
(57)4-57 神職の服装についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月30日
(58)5-58 神棚の祀り方①お神札の納め方についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年4月3日
(59)5-59 神棚の祀り方②しめ縄についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年4月3日
(60)5-60 神棚の祀り方③毎日の参拝についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年4月4日
(61)5-61 正月飾りについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年4月5日
(63)5-63 神葬祭について【神社のいろは-独学神社検定】 2022年11月26日
(64)5-64 神道のお墓、霊号についておしえてください 2022年9月28日
(65)5-65 忌中の際の神社への参拝について【神社のいろは-独学神社検定】 2023年5月23日
(66)5-66 神葬祭に参列する際のマナーについて 2023年5月23日
(67)5-67 地鎮祭、上棟祭、竣工祭について① 2023年5月23日
(68)5-68 地鎮祭、上棟祭、竣工祭について② 2023年5月23日
(69)6-69 神宮とは何か 2023年5月24日
(70)6-70 神宮のお祭りについて 2023年6月14日

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