勅使(ちょくし)とは、天皇が勅旨を伝えるために派遣する使者のことです
伊勢神宮やその他の諸大社に奉幣のために派遣される祭使を勅使と呼びます。
毎年決まった時期に奉幣のために派遣される勅使を例幣使といいます。
伊勢神宮には伊勢例幣使、日光東照宮には日光例幣使が遣わされます。
勅使は天皇の代理として、天皇の命令や祝辞を伝達します。
勅使には、天皇への臣礼同様、敬意を払うこととされています。
現在では、皇族の婚約や薨去(こうきょ、皇族・三位(さんみ)以上の人が死亡すること)などの儀式や、伊勢神宮や勅祭社などの祭祀において、天皇からの幣帛や祭文を携えて遣されます。
勅使には、侍従や京都事務所長、掌典などが遣わされます。
祭典や儀式によっては、皇族が遣わされることもあります。
勅使を受け入れる施設や宿場、寺社には勅使専用の部屋や門を造り、現在でも勅使の間や勅使門として残されているところがあります。
日光例幣使道 | 伊勢崎市観光物産協会
日光例幣使道の由来「例幣使」とは、朝廷がつかわした、伊勢神宮の神前に捧げ物をもっていく使者のことである。江戸時代朝廷は、徳川家康の法要のため日光東照宮にも同じように勅使を派遣した。恒例となったこの派遣のため、京から中山道を通り、倉賀野宿より日光に至るまでの道を整備した。復路は日光道から江戸に入り、東海道を使って帰京した...
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