神社で目にする狛犬は、球をもっていたり子を抱えていたりするものです。
狛犬といっても獅子形の像で、起源はエジプトやインドなど外国から渡ってきたとされています。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第1章の⑦狛犬、石灯篭、について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
第11回神社検定は、令和五年6月開催予定!
狛犬や石灯篭についての問題です。
狛犬-こまいぬ
狛犬の起源
神社の狛犬は、邪気を祓い神前を守るという意味から拝殿前や参道に設置されています。
犬といっても形状は獅子の姿をしていて、手には球や子の獅子を抱いているものなど様々あります。
この狛犬はインドやシルクロードを経由して、中国を抜け朝鮮半島の高麗(こま)から日本に入ってきたため高麗犬(外来の犬)という名前がついたようです。
狛犬は、宮中で几帳(布製の間仕切り)や、御帳(布のとばり)の裾を押さえる重しとして使われていたものです。
阿吽(あうん)
狛犬は、雄雌が一対で神社に配置されています。
口を開けているのが「阿」あであり、口を結んでいるのが「吽」うんとされています。
阿吽とはインドのサンスクリット語で「阿」は宇宙の始まり、「吽」は終わりを表しているそうです。
神使(しんし)
神社には狛犬のほかにも、いろいろな動物が祀られている場合があります。
例えばお稲荷さんの狐は有名です。
神宮の鶏、三峰神社の狼や天満宮の牛、出雲の鼠や海蛇、月に住むともされるウサギ、八幡宮の鳩、熊野本宮大社のヤタガラス、大神神社の蛇、三嶋神社の鰻、鹿島神社と春日大社の鹿、丹生川上神社の馬、ヤマトタケルの白鳥、天神さまの鷽、徳川の御眷属信仰、安産信仰では犬、神武天皇のトビ、国生みの鳥としてセキレイ、養蚕守護の猫、ほかにもイノシシや猿、鷹、鶴、鷲、狸、亀、雉、鵜、梟、カササギ、ライチョウなどたくさんあります。
神道以外でも神として祀られている動物もいるようです。
昆虫や魚では海神が乗る鮫、二見興玉神社の蛙、アイヌの神の魚の鮭、毘沙門天のムカデ、真言宗では霊力を持つとされるウナギ、清流の精霊としてドジョウ、蜂、蚕(カイコ)、鯛、鯉、貝、タコ、鯰、マグロ、カニ、オオサンショウウオなども神使とされています。
架空の生物では、龍、天狗、狛犬、シーサー、水天宮の河童、ナマハゲとして鬼、神輿の鳳凰などもあります。
石灯篭
神社の明かりを灯す石灯篭はよく目にするものです。
灯篭は氏子や崇敬者がより一層のご加護を願って寄進するものです。
春日灯篭は有名な形で、奈良の春日大社に建てられているものです。
もともとは献灯のために寺院に建てられたもので、蓮の花をかたどったり五重塔の形になっているものが多い
狛犬、石灯篭、についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
神社によっては狛犬だけでなく、別の動物の像を見つけることもできます。例えば、稲荷神社の狐や天満宮の牛、春日大社の鹿などです。
これは祀られている神様の(〇〇)で、神の使者です。(〇〇)は鳥や獣、魚とさまざまで、動物が神意を伝えるという話は、『古事記』や『日本書紀』にも見られます。
(〇〇)に入る言葉を選んでください
- 神使
- 使徒
- 神獣
- 神物
答えは1 神使(しんし)
過去の試験での出題
- 令和27年6月21日第4回神社検定 問56
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