神社で参拝するときの作法である、拝礼と拍手についてです。
拝礼の基本の作法は「2拝2拍手1拝」です。明治時代からは、この作法が一般化しました。
神社庁のサイトによると、拍手(かしわで)は拍の葉のように両手の指を揃えて打ち合わせるので、一般には拍手を打つなどといわれています。との記述があります。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第2章の⑫拝礼と拍手について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
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拝礼のしかた
神社でのお参りの仕方の手順です。
- お賽銭を入れて鈴を鳴らします。
- 姿勢を正して直立し、軽い一礼(小揖しょうゆう)をします。
- 直立し背を平らにして90度に腰を折り、深いお辞儀(深揖しんゆう)を二回繰り返します。
- 両手を胸の高さで合わせ右手を少し手前に引きます。肩幅程度に両手を開いて拍手を二回打ちます。
- 両手を胸の高さできちんと揃え、手を合わせて祈ります。
- 両手をおろしもう一度深いお辞儀(深揖しんゆう)をします。
- 一度軽い会釈をして、後ずさりしてから戻ります。
拍手(かしわで)
拍手とは、拍の葉のように両手の指を揃えて打ち合わせるので、一般には拍手を打つなどといわれています。
拍手は、日本古来の拝礼作法であり、魏志倭人伝には貴人に対して拍手をしていたと記されています。
日本書紀には、天皇の即位時に群臣たちが手を打って拝礼していたと記されています。
拍手の由来は、「柏」を「拍」と誤記したからという説があります。
又、柏の葉に食べ物が盛られていたことから、食事につかさどる人や食べ物のことを「かしわ手」と呼ぶようになり、食事への感謝をこめて手を打つことを「拍手」というようになったという説もあります。
もともと拍手は喜びや喝采を表現するものです。
拍手の打ち方
両手を胸の高さで合わせ右手を少し手前に引きます。
肩幅程度に両手を開いて拍手を二回打ちます。
「右手は体で左手は心」と考え、 体を一歩下げ神様に対し敬いの思いを伝えるとされています。
●伊勢神宮では、八開手といい、8回拍手を打ちます。(8度拝8開手)
●出雲大社、宇佐神宮、弥彦神社では4回拍手を打ちます。(2拝4拍手1拝)
●神葬祭(葬儀)では音を立てない偲び手をします。
二礼二拍一拝の意味とは
二礼二拍手一礼は二拝二拍手一拝です。
拝は90度の姿勢で指先は膝あたりで行います。
さらに丁寧に行う場合は15度の姿勢の小揖を最初と最後に追加します。
二拝二拍手一拝とは
①お辞儀(小揖)
②二礼(二拝)
③二拍手
④一礼(一拝)
⑤お辞儀(小揖)
1、二礼(再拝:さいはい)の意味
神様にご挨拶する際には、敬神の念を表しさらにもう一度頭を下げます。
2、二拍手の意味
拍手を打つことで神への感謝や喜びを表します。複数回の最小単位の二回とされています。(より気持ちを表すため複数回打ち鳴らし神様へ自分の思いを伝える)
拍手の打ち方は、両手を合わせて右手を少しさげ、二拍手をして手を合わせます。
拍手の音は、邪気を払う音を立て神霊を招き寄せるもいわれています。
最後の一拝の意味
最後の一拝は、参拝に来られた感謝をこめて拝をします。
拝礼と柏手についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
神前での御礼、拍手に関することで間違っているものを選んでください。
1.神宮では「九度拝九開手」という拝礼作法を行っている
2.出雲大社では「二拝四拍手一拝」という拝礼作法を行っている
3.明治時代から「二拝二拍手一拝」という作法が一般化した
4.拍手は日本古来の御礼作法である
答えは1
過去の試験での出題
- 平成27年6月21日第4回神社検定 問59
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