神社の授与品として一番多いものが御札とお守りです。
御札やお守り、絵馬や破魔矢などを頒布している場所を「授与所」といいます。
御札は、人の罪穢れを祓う道具として使われる「大麻」からきています。
お守りは、神様の力が込められたもので人を加護するためのものです。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第2章の⑯御札や御守、神様の数え方について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
第11回神社検定は、令和五年6月開催予定!
御札や御守について
御札の由来
御札とは、古来は陰陽道が起源とされますが、罪穢れを祓う道具として広まっていきました。
鎌倉時代以降は「お伊勢参り」「熊野参り」とともに全国に広まりました。
伊勢の「御師」が「神宮大麻」を普及させていきました。
「神宮大麻」はもともとは「御祓大麻」と呼ばれていました。
御札は、「御神札」や「神符」、「守札」とも呼ばれています。
お守りの中には御札が入っています。
御札は神社で神職が御祈祷し、神棚や玄関や台所などに祀ります。
お守りの由来
お守りは、神様の依代を護符として身につける古来の習慣からきています。
勾玉など呪術に使うものを神様の依代として身につけ、懸守から背守や腕守など衣服に付ける肌守りになっていきました。
お守りは、携帯できる「守札」のことで錦の巾着に入ったお守りが一般的です。
「懸守」は、平安時代に貴族に広まり鎌倉時代には武士に広まっていきました。
最古の「懸守」は首から下げるもので、大阪府の四天王寺にあり国宝とされています。
御札やお守り、神様の数え方
御札やお守りは「体」いったい、にたいと数えます。
神様は「柱」ひとはしら、ふたはしらと数えます。
※神様を「柱」と数える由来は、縄文時代から神様の依代とされる御神木を神に見立てる祭祀が行われてきたことに由来します。
お神輿は「基」いっき、にきと数えます。
平安時代の延喜式人名帳では、神様を「座」いちざ、にざと数えられています。
御札お守りと神様の数え方についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
もともと神宮は私幣禁断でした。しかし、平安時代末期から一般の伊勢参宮が増えてきます。その背景にあるのは伊勢信仰を普及させていったある存在です。
その人たちのことを何というでしょうか?
- 飛脚
- 御師
- 伝道師
- 神宮使
答え 2 御師
問題2
神輿を数える単位は以下のうちどれでしょうか?
- 体
- 柱
- 棹
- 基
答え 4 基
問題3
神棚へ納めるお神札の問題です。三社造の場合は中央に納め、一社造りの場合は一番手前に納める神宮のお神札とは何でしょうか?
- 神宮大幣
- 神宮大麻
- 神宮大札
- 神宮大宣
答えは 2 神宮大麻
問題4
平安時代に編纂された『延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)』に収録されている神社のご祭神は、( )を単位に数えられています。
( )の中の言葉は何でしょうか?
- 体
- 柱
- 座
- 基
答えは3 座
過去の試験での出題
- 令和元年6月16日 第8回神社検定 問53
- 令和元年6月16日 第8回神社検定 問8
- 令和元年6月16日 第8回神社検定 問40
- 平成27年6月21日 第4回神社検定 問62
コメント