神社自体が行う祭りは、大祭、中祭、小祭、諸祭に分けられます。
中祭は、皇室と関わりの深いお祭りが斎行されています。
中祭は、歳旦祭、元始祭、紀元祭、昭和祭、神嘗奉祝祭、明治祭、天長祭などがあります。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第4章の㊻中祭について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
第11回神社検定は、令和五年6月開催予定!
歳旦祭-1月1日
元旦の朝に宮中はじめ全国の神社で行われる祭祀です。
年月日の3つが新しくよみがえる元旦に新年を祝い、皇室の弥栄と国の益々の発展を祈るとともに、氏子崇敬者と地域社会の安定と平和と繁栄を祈り元旦に行われるお祭りです。
元始祭-1月3日
1月3日に宮中および全国の神社で行われる祭祀で、戦前は祭日の一つでした。
宮中三殿において天皇陛下御親ら皇位の元始を祝い奉るお祭りを執り行われる一年の一番始めの大祭です。
皇室の永遠の発展と国運が盛大になることを祈る祭典です。
紀元祭-2月11日
2月11日の建国記念の日に執り行われるお祭りです。
『日本書紀』によれば初代神武天皇が大和(奈良)の橿原宮で即位されたのが辛酉年の正月1日とあります。
この日を太陽暦で換算すると2月11日となり、明治6年に紀元節と定められました。
神武天皇の建国の偉業を仰ぎ、国を愛する心を新たにし、皇室の永遠と国家の発展を全国の神社で祈るのが紀元祭です。
奈良の橿原神宮では、毎年2月11日建国記念日に、勅使参向のもとに例祭の紀元祭が行われます。
昭和祭-4月29日
4月29日は昭和の日で昭和天皇の誕生日です。
昭和祭では大戦を経て日本を復興一発展へと導かれた昭和天皇の偉業を仰ぎ、昭和の時代がたたえられます。
皇室の永遠と国家の発展を祈り、文化を進め、平和を願う祭祀が全国の神社で執り行われています。
神嘗奉祝祭-10月17日
伊勢の神宮では10月17日に神嘗祭が執り行われます。
神嘗祭は戦前は祭日の一つでした。
天皇陛下は皇居内の水田で稲を育てられていますが、その初穂や全国の農家からの初穂が神宮に奉納されて神嘗祭が斎行されます。新穀を天照大御神に奉る神宮の重要なお祭りです。
各地の神社では日本人の総氏神と仰ぐ神宮の神嘗祭の当日に奉祝の意味を込めて神嘗奉祝祭が執行されます。
明治祭
11月3日は明治天皇のお誕生日にあたる日です。
日本を近代国家として発展させることに尽力された明治天皇の大業を仰ぎ、皇室の永遠と国家の発展を祈る祭儀が明治祭です。
明治維新の精神を思い起こして自覚を新たにし、産業を興し永遠の平和を願うお祭りが全国の神社で執り行われます。
天長祭-天皇誕生日
奈良時代の光仁天皇の宝亀六年(西暦775年)に始めて行われた行事で、今上天皇のお誕生日をお祝いし、陛下のますますのご長寿を祈るのが天長祭です。
令和3年2月23日より、毎年天皇陛下の天長祭祭典が執り行われます。
以上が全国の神社で共通して恒例で行われる中祭です。
中祭についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
2月11日の建国記念の日に行われるお祭りです。神武天皇の建国の偉業を仰ぎ、国を愛する心を新たにし、皇室の永遠と国家の発展を全国の神社で祈るお祭りとは何でしょうか?
- 紀元祭
- 歳旦祭
- 元始祭
- 天長祭
答えは1 紀元祭
過去の試験での出題
- 平成24年6月3日 第1回神社検定 問31
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