家紋のように神社にある社紋、神紋についてです。
家紋は、平安時代の公家の紋章が子孫に引き継がれ一族の文様となっていきました。
家紋はその後、戦国時代の戦地においては旗などに紋様を描くようになりました。
次第に簡略化されて現在のような家紋となりました。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第1章の⑧神社の紋章について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
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社紋
家紋と同じよう神社にも紋章があります。これを神紋といいます。
もともと伊勢の「神宮」には神紋がなく、明治になってから皇室紋(十六菊)を神紋としたとされているものもあります。
実際には「花菱紋」も見られますし、
「十六菊花紋」は天皇のお宮という意味があるらしいです。
神紋の特徴
神紋の特徴は、大きく3つに分けられます。
神社に縁の深い神木などや祭祀に使う祭器具などを表したもの
大神神社は御神木の「三本杉」、諏訪神社は「梶」
上賀茂神社と下賀茂神社は葵祭の「葵」
日前神社は「束ね熨斗」伊那下神社「七宝」
大神神社の御神木は『古今集』にあります。
わがいほは三輪の山もと恋しくば とぶらい来ませ杉たてる門
伝説や伝承に基づくもの
天満宮は道真公由来の「梅紋」
伏見稲荷は「稲」
物部神社は「ひおい鶴」
氷川神社、熱田神社は「雲」
雲紋は数種類あります。素戔嗚尊の和歌が由来です。
八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を
家紋から転用されたものなど
東照宮は、徳川家の家紋「葵」
三島大社など豊臣家の家紋「桐」
護国神社の「桜」は軍人を武士に見立てたともいわれている。
巴紋
神紋の代表とされるのが巴紋(ともえもん)です。
形がしずくのように見えるともいわれ水に関連する意味を持ち「三つ巴」の由来は渦巻く水流からきてます。
防火や魔よけのために、社殿の軒瓦によく使われます。
三つ巴を神紋とする神社は、宇佐神宮はじめ八幡宮、住吉神社系の神社、綿津見系神社、豊受大神社、鹿島神宮、香取神宮系など全国的に多くあります。
「三つ巴」は武運の神として武家から尊崇されていた「弓矢八幡」の神紋であり、八幡宮の社紋となっていました。
弓の鞆が由来ともいわれています。(鞆絵)
神宮皇后の三韓征伐の話から、巴の形はお腹の誉田別命を表すという話もあります。
巴紋の種類
頭部の回転方向が左だと左巴といい、右向きだと右巴といいます。
- 左一つ巴
- 左二つ巴
- 左三つ巴
- 左四つ巴
神田明神様の御神紋は「流れ三つ巴(なめくじ巴)」です。
石清水八幡宮様の御神紋は「尾長右三つ巴」です。
神社の紋章についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
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