第11回神社検定令和5年6月25日オンライン開催決定!

第11回神社検定は令和5年6月25日オンライン開催です。
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3-28 祇園さん天王さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 〜 神社のいろは独学(28)

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祇園さん天王さんとは、全国にある祇園社や天王社などのことです。

ご祭神は出雲神話の八岐大蛇退治で有名な神須佐之男命(すさのおのみこと)です。

ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第3章の㉘祇園さん天王さんについて教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。

第11回神社検定は、令和五年6月開催予定!

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祇園さん、天王さん

祗園社と天王社の総本社は京都祇園の八坂神社です。

愛知県津島市の津島神社も有名です。

八坂神社はもともと祗園社と乎ばれており、天王社とは神仏習合時代に牛頭天王をお祀りしていた由来からです。

津鳥神社は旧称を津島牛頭天王社といい、全国約3,000社の天王信仰の総本社とされています。

巫女
巫女

牛頭天王は須佐之男命と同じ神様であるとされていました。

八坂神社

京都の八坂神社は、貞観18年(876)に戦国時代の浄土真宗の僧である円如が建立したとされています。

慶応4年(1868)に「八坂神社」に改称されるまでは、「感神院」、「祇園社」とされていました。

創始は諸説ありますが、斉明天皇2年(656)に高麗の使節の伊利之(いりし)により、新羅国の牛頭山におられる素戔嗚尊を奉斎したとされています。

武家の崇敬も厚く、わが国を代表する神社のひとつで宝であり官幣大社の位を持ちます。

天皇、上皇の行幸の他に、平清盛、源頼朝、足利将軍家、豊臣秀吉、徳川家からも崇敬や寄進を受けています。

祇園祭 御霊会-ごりょうえ

京都の八坂神社といえば「祗園祭」が有名で、祇園祭は平安時代中期に始まった御霊会(ごりょうえ)が起源です。

御霊会は、思いがけない死を迎えたものの霊の祟りをなぐさめ、祟りを防ぐための鎮魂の儀式とされています。

当時の人々は,災いは亡くなった人の御霊のせいであり、疫病の流行は疫病を司る神様のせいであると考えました。

牛頭天王はインドのお寺の守護神であり、病気をはやらせる神様とも考えられていました。なので、疫病が頻発した平安京の人々はこの牛頭天王をお慰めするお祭りを行うことになったのです。

その後「御霊会」は祗園祭となって発展していきました。

豪壮かつ華麗な京都の風物詩であり象徴である八坂神社の祇園祭は、千百年の伝統があります。

貞観11年(869)に日本各地に疫病が流行しました。

神泉苑に、当時の国の数の66を表す66本の矛を立てて疫病の神を祀りました。

さらに神輿を何台も連ねて、疫病退散を祈りました。

巫女
巫女

神泉苑は、平安京の広大な庭園でした。

祇園祭は、7月1日から31日までの一か月の間に神事や行事が続きます。

山鉾巡行と神輿渡御の他には、神楽や献茶祭(茶の家元による奉仕)や琵琶や狂言など芸能の奉納などが行われます。

祇園祭では、「蘇民将来子孫也」の護符を身につけ祭りに奉仕します。

「吉符入」(各町で祭礼奉仕の決定と神事の打ち合わせ)にはじまり、八坂神社境内摂社「疫神社夏越祭」で蘇民将来を祭る「疫神社」の鳥居の茅輪くぐりをし厄祓いをして、「茅之輪守」と「粟餅」を授かります。

 

さらには地方に伝わり発展していき、山車や曳きまわしなどの形態に変化しながら各地のお祭りとして定着していきました。

牛頭天王

牛頭天王はインドの神の武塔天神とも同体と考えられました。

武塔天神(武塔神)とは、蘇民将来説話に登場する神であり「牛頭天王」の別名としても語られています

牛頭天王は東王父、西王母という仙人の王を父母とし、天竺の北に住み8万4654の眷属神を従える異国の神です。

蘇民将来説話

昔、北の海の国に住む武塔神が、南の海の国に妻を探しに出かけ旅をしていました。

長い旅をしている時に、一夜の宿を探してある土地にたどり着きました。

そこには「蘇民将来(そみんしょうらい)と巨丹将来(こたんしょうらい)という兄弟が住んでいました。

裕福な暮らしの巨丹将来は、旅人への一夜の宿を断り追い返しました。

一方で、貧乏な暮らしをしていた蘇民将来は、粟で作った食事で厚くもてなしをしました。

すると旅人の武塔天神は、蘇民将来に自分は素戔嗚尊であると告げました。そして、疫病が流行したときには「茅の輪」を腰につけなさいと教えました。

「これより後の世に厄疫があれば『汝蘇民将来の子孫』と唱え茅の輪を腰の上に著けなさい。そうすれば子孫は厄疫から免れることができる。」

夏越の大祓式

こうして現在も伝わるのが、夏越の大祓の茅の輪くぐりとされています。

「水無月の 夏越の祓する人は 千歳(ちとせ)の命 延(の)ぶというなり」(『拾遺和歌集』詠み人知らず)

と唱えながら、8の字を書くように茅(かや)で作った大きな茅の輪を左まわり、右まわりと三回くぐります。

最後、三度目にくぐったら大きく左から廻るという方もいます。

各地の神社の大祓では、紙の人形(ひとがた)人の形に切った紙で、体をなでて息を三度吹きかけ厄を移し奉納します。

切幣(きりぬさ)という小さく切った紙や麻を体に左、右、左とかけて清め罪穢れを祓います。

玄関には「蘇民将来子孫成」と書いた茅の輪守りを年末の年越の大祓まで飾ります。

祇園さん、天王さんについての問題です

これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。

問題1

祇園さん、天王さんと呼ばれ、牛頭天皇をお祀りしていた時もありました。

巫女
巫女

素戔嗚尊を祀る京都に鎮座する神社はどこでしょうか?

  1. 津島神社
  2. 上御霊神社
  3. 大原野神社
  4. 八坂神社
神主
神主

答えは4 八坂神社

問題2、3

「備後国風土記」逸文には次のような話が出ています。武塔天神が旅をしているときに、裕福なある人に宿を請うたところ断られてしまいます。そこで、(   )の家で宿泊をお願いすると、貧しいにもかかわらず、もてなしてくれました。すると、武塔天神は、自分が実は須佐雄能神であることを明かし、疫病が流行したときには、「茅の輪」を腰につけると免れることを教えたのです。

巫女
巫女

(  )に入る言葉はなんでしょう?

  1. 蘇民将来
  2. 薬師如来
  3. 捲土重来
  4. 臥薪嘗胆
神主
神主

答えは1 蘇民将来(そみんしょうらい)

n過去の試験での出題

  1. 平成24年6月3日 第1回神社検定 問21
  2. 平成27年6月21日 第4回神社検定 問70
  3. 令和元年6月16日 第8回神社検定 問21
神社のいろは独学 【全80回】 公開日
(1)1-1 鳥居についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年6月20日
(2)1-2 御本殿、拝殿について教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年6月25日
(3)1-3 玉垣と千木、鰹木について教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年7月3日
(4)1-4 ご祭神と氏神さまについて教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年7月25日
(5)1-5 境内にある小さなお社について教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年8月3日
(6)1-6 神宮、大社の名称について教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年8月16日
(7)1-7 狛犬、石灯篭、について教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年8月29日
(8)1-8 神社の紋章について教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月1日
(9)1-9 社殿の種類について教えてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月16日
(10)2-10 手水についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月17日
(11)2-11 お賽銭と参拝と鈴についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月18日
(12)2-12 拝礼と柏手についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月20日
(13)2-13 鏡と御幣についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月20日
(14)2-14 真榊と五色布についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月22日
(15)2-15 絵馬とおみくじについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年9月25日
(16)2-16 御札お守りと神様の数え方についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月2日
(17)2-17 破魔矢についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月5日
(18)2-18 昇殿参拝の作法①についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月8日
(19)2-19 昇殿参拝の作法②についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月10日
(20)2-20 昇殿参拝の作法③についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月12日
(21)2-21 昇殿参拝の作法④についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月15日
(22)3-22 仏教が神社に及ぼした影響についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月22日
(23)3-23 八幡さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月27日
(24)3-24 お稲荷さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年10月29日
(25)3-25 天神さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月5日
(26)3-26 熊野神社についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月6日
(27)3-27 お諏訪さまについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月7日
(28)3-28 祇園さん天王さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月14日
(29)3-29 白山さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月15日
(30)3-30 日吉さま、山王さまについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月19日
(31)3-31 香取さま、鹿島さまについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月19日
(32)3-32 春日さまについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年11月29日
(33)3-33 愛宕さん秋葉さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年12月2日
(34)3-34 こんぴらさんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年12月5日
(35)3-35 住吉さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2020年12月8日
(36)3-36 宗像さま厳島さまについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年2月27日
(37)3-37 熱田さまについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月11日
(38)3-38 出雲大社についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月11日
(39)3-39 賀茂社についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月13日
(40)3-40 貴船神社についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月14日
(41)3-41 松尾大社についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月15日
(42)3-42 浅間さまについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月15日
(43)4-43 神社のおまつりについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月15日
(44)4-44 恒例の大祭についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月16日
(45)4-45 臨時の大祭についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月17日
(46)4-46 中祭についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月17日
(48)4-48 お祭りの基本的な順序についておしえてください①②③【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月19日
(49)4-49 神輿についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月20日
(50)4-50 6月12月の大祓についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月23日
(51)4-51 初宮詣でと七五三についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月23日
(52)4-52 厄払いについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月29日
(53)4-53 神前結婚式についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月30日
(54)4-54 神職についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月30日
(55)4-55 巫女さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月30日
(56)4-56 神職の持ち物、履物についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月30日
(57)4-57 神職の服装についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年3月30日
(58)5-58 神棚の祀り方①お神札の納め方についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年4月3日
(59)5-59 神棚の祀り方②しめ縄についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年4月3日
(60)5-60 神棚の祀り方③毎日の参拝についておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年4月4日
(61)5-61 正月飾りについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】 2021年4月5日
(63)5-63 神葬祭について【神社のいろは-独学神社検定】 2022年11月26日
(64)5-64 神道のお墓、霊号についておしえてください 2022年9月28日
(65)5-65 忌中の際の神社への参拝について【神社のいろは-独学神社検定】 2023年5月23日
(66)5-66 神葬祭に参列する際のマナーについて 2023年5月23日
(67)5-67 地鎮祭、上棟祭、竣工祭について① 2023年5月23日
(68)5-68 地鎮祭、上棟祭、竣工祭について② 2023年5月23日
(69)6-69 神宮とは何か 2023年5月24日
(70)6-70 神宮のお祭りについて 2023年6月14日

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