御本殿とは神様がお鎮まりになっている場所で、ご正殿とも呼ばれる神様を祀る最も神聖な場所のことです。
御本殿にはさまざまな建築様式があり、屋根の上の千木と鰹木で神社の神様を表しています。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第1章の②ご本殿、拝殿について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
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神社の御本殿と拝殿について
御本殿と御神体(ごほんでんとごしんたい)
ご本殿は、神社に祭られている神様ご祭神がお鎮まりになっているところで、ご正殿とも呼ばれている神社の最も神聖な場所です。
ご本殿の御扉は通常は鍵をかけて閉じられていて、ご神体が神座に安置されています。
ご神体とは、神様の依り代のことで神様そのものではありません。
ご神体は「御霊代」ともよばれています。
鏡や剣、勾玉などが一般的で木や石などさまざまなものがあります。
本殿がない神社も多数あります。
奈良の大神神社は背後の三輪山を神体山としてお祀りしています。
依り代の種類(よりしろのしゅるい)
古代の人々は、神様とはお祭りの際にお呼びして来て頂くと考え、その際に神様は美しい木々や、山、岩などに宿られると考えられていました。
この神様が依りつかれるものが依代です。
「御霊代」「御正体」「御体」「霊御形」という方もいるようです。
木の場合 (ご神木しんぼく、神籬ひもろぎ、神樹しんじゅ)
山や神社にある注連縄を張りめぐらした巨木や、神社にゆかりのある木や名木や古木をご神木としている場合もあります。
山の場合 神奈備かんなび(島や岬も含む)、神体山しんたいざん
奈良の三輪山や、出雲の山々のほか、島や岬など神様のお鎮まりになる場所を総称しています。
岩の場合 磐座いわくら、磐境いわさか
沖ノ島の祭祀遺跡や、神倉神社のゴトビキ岩などが有名です。
拝殿-はいでん
本殿の前にあり、御祈祷などを行う場所が拝殿です。
太古に屋外で神様をお祭りしていた名残だそうです。
幣殿-へいでん
比較的大きな神社の場合、拝殿に連続して建てられているのが幣殿です。
幣殿は廊下、空間の場合もあり神様に奉るものをおいたり、祭祀のために使われる空間としてや本殿へつながる場所です。
御本殿、拝殿についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
神様が依りつかれる依代が木の場合、なんとよぶでしょうか?
- 磐座(いわくら)
- 神籬(ひもろぎ)
- 神奈備(かんなび)
- 磐境(いわさか)
①岩や石を依代にした場合、磐座(いわくら)磐境(いわさか)と呼びます。
③森や山など広い範囲を指すときに神奈備(かんなび)と呼ばれます。
④山の場合は、神体山(しんたいざん)等と呼ばれます。
答えは2 神籬(ひもろぎ)
問題2
依代が岩の場合は、何と呼ばれるでしょうか?
- 磐座
- 神籬
- 神奈備
- ご神木
②神籬は、神社や神棚以外の場所で祭祀を行う際に、神様の依り代となるものです。
③神奈備は、森や山など広い範囲を指すときに神奈備(かんなび)と呼ばれます。
④ご神木は、山や神社にある注連縄を張りめぐらした巨木や、神社にゆかりのある木や名木や古木をご神木としている場合もあります。
答えは1 磐座
問題3
神様がお鎮まりになっているところがご本殿ですが、一般的に、そのご本殿の前にあり、お参りをするところとは何でしょうか?
- 幣殿
- 鳥居殿
- 祓所
- 拝殿
答えは4 拝殿
問題4
本殿を有しない神社の原初的形態といわれる神社は以下のうちどれでしょう?
- 阿蘇神社
- 岩木山神社
- 大山祇神社(おおやまずみ)
- 大神神社(おおみわ)
答えは4 大神神社
問題5
ご本殿の中にはご神体とよばれるものがあります。これは、ご祭神そのものではなく神様の依代です。ですからご神体は〇〇とも呼ばれます。
〇〇に入る言葉はなんでしょう?
- 御霊代
- 御正代
- 御元代
- 御刀代
正解は① 御霊代
過去の試験での出題
- 平成24年6月3日第一回神社検定 問2
- 令和元年6月16日第8回神社検定 問2
- 平成27年6月21日第4回神社検定 問48
- 平成27年6月21日第4回神社検定 問50
- 平成27年6月21日第4回神社検定 問51
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オハツキイチョウとは、葉に実が付くことから御葉付とされているようです。