神道の場合のお墓や、ご先祖様の霊号についてまとめています。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」を参考に、神社検定試験対策の独学をしていきます。
第5章の64神道のお墓、霊号についておしえてくださいの項目のまとめです。
暗記しやすいようにスマホで見やすいようにまとめてみました。
神道式のお墓について
神道式のお墓の形の特徴は、日本古来の習俗に強く影響を受けています。
お墓の構造は、仏式とさほど変わりはありません。
神道では線香を使用しない代わりに玉串を置く、八足台というものが使われています。
お墓の前に鳥居が置かれる場合や、注連縄が張られている場合もあります。
神道墓
神道墓は、もともと神葬祭用としてできた東京の公営墓地、青山霊園の他、宗派を問わない墓地や神社が持っている墓地などに建てられます。
神道の墓の形
形の特徴は、墓石の頭部が平らではないという事があげられます。
又、四方から刻んで尖らせる形の物が多くみられます。

兜巾とも神剣の形ともいわれています。
自然石で作られた墓石や、墳丘型と呼ばれる土饅頭のようなお墓もあります。
奥津城(おくつき)
墓石の正面には「〇〇家奥津城(おくつき)」「〇〇家奥都城(おくつき)」と刻まれる場合があります。
津、都の意味は「~の」とされています。
城には「柩(ひつぎ)」の意味があるとされます。
奥の城、外部と遮られた所という意味があります。
霊号(仏式の戒名)
故人の名前には、「〇〇命(みこと)」等の諡名(おくりな)がつけられます。
この諡名(おくりな)のことを霊号といいます。
「惟神(かんながら)」「神祇(じんぎ)」「天津(あまつ)」等、神様に関係する言葉が使われる場合もあります。
霊号 諡名
男性の場合「〇〇大人命(うしのみこと)」
女性の場合「〇〇刀自命(とじのみこと)」
青年の場合「比古(ひこ)」「彦(ひこ)」「郎子(いらつこ)」
女子の場合「姫」「比売(ひめ)」「郎女(いらつめ)」
老男性の場合「〇〇翁(おきな)」「老叟(ろうそう)」
老女の場合「〇〇媼(おうな)」「〇〇大刀自(おおとじ)」
児童の場合「童子」「童女」
乳幼児の場合「稚児」「若子」
「神道式の墓に関するよくある質問」
神道では遺骨はどうするの?
一般的には火葬された後、骨上げ、墓地に納骨という流れになります。
お墓が用意できていない場合は、家庭や斎場で五十日祭、百日祭、又は一年祭を目安に納骨するケースが多いようです。
納骨の際には、墓前で神官に埋葬祭を依頼します。
神道のお墓参りの仕方
神道のお墓参りでは、榊(さかき)を供えます。
神道式では、ろうそくに火を灯し、線香は使いません。
持ち物としては、榊、ろうそく、お神酒、塩、水、米などです。
お菓子や遺影の写真を持っていく方もいるようです。
服装は、一般的なお墓参りと同じです。
神道のお墓、霊号についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1

神棚へのお神札の納め方について正しいものを遇んでください。
三社造の場合は「中央→向かって右→左」を表していて、一社造の場合は「一番手前→その後ろ→さらにその後ろ」を表しています。
1.氏神神社神札ー神宮大麻ー崇破神社神札
2.神宮大廊ー氏神神社神礼ー崇破神社神札
3.神宮大廊ー崇敬神社神礼ー氏神神社神札
4.崇敬神社神札ー氏神神社神札ー神宮大麻

答えは2
過去の試験での出題
- 平成24年6月3日 第1回神社検定 問39
神道のお墓、霊号についての10問クイズ
初級編(簡単な問題)
- 神道におけるお墓の主な目的は何ですか?
A) 祖先の御霊(みたま)を祀る場所
B) 故人の遺体を保管する場所
C) 神社の行事を行う場所
D) 家族の集合場所
答え: A) 祖先の御霊(みたま)を祀る場所 - 神道のお墓で一般的に使用されるシンボルとして正しいものはどれですか?
A) 鳥居や神紋
B) 十字架
C) 仏像
D) 蝶の彫刻
答え: A) 鳥居や神紋 - 神道における「霊号(れいごう)」とは何を指しますか?
A) 故人が亡くなった後に与えられる称号
B) 神職が持つ資格の名称
C) 神社のランクを示す名称
D) 神棚の設置方法
答え: A) 故人が亡くなった後に与えられる称号
中級編(少し難しい問題)
- 神道のお墓における「鎮魂(ちんこん)」の意味として正しいものは次のどれですか?
A) 故人の御霊を安らかに鎮めること
B) 地域の平和を祈願すること
C) お墓の清掃を行うこと
D) 霊号を記載する儀式
答え: A) 故人の御霊を安らかに鎮めること - 霊号に含まれる一般的な文字として適切なものは次のどれですか?
A) ○○大人命(おとなのみこと)
B) ○○仏師
C) ○○尊師
D) ○○如来
答え: A) ○○大人命(おとなのみこと) - 神道のお墓の特徴として正しいものは次のどれですか?
A) 鳥居や神紋が刻まれることが多い
B) 仏像が必ず設置される
C) 霊位を守るための塔がある
D) お墓に経文が彫られる
答え: A) 鳥居や神紋が刻まれることが多い
上級編(難しい問題)
- 霊号が付与される際に重要視される要素として正しいものは次のどれですか?
A) 故人の生前の功績や役割
B) 故人の誕生日
C) 霊号の長さ
D) 家族の意見
答え: A) 故人の生前の功績や役割 - 神道のお墓で故人を祀る際、霊舎(みたまや)が果たす役割として正しいものは次のどれですか?
A) 故人の御霊を一時的に祀るための場所
B) 故人の遺体を安置するための場所
C) 神棚の代わりとなる永久的な祭壇
D) 神職が執務するための場所
答え: A) 故人の御霊を一時的に祀るための場所 - 神道における霊号が一般的に記載される場所はどこですか?
A) 霊璽(れいじ)と呼ばれる木製の板
B) 石碑や石塔の中央部分
C) 鳥居の上部
D) 神棚の裏側
答え: A) 霊璽(れいじ)と呼ばれる木製の板
超難関編(非常に難しい問題)
- 神道のお墓文化が仏教の墓文化と異なる特徴として正しいものは次のどれですか?
A) 神道では死を穢れと捉えつつも、祖霊信仰を重視するため、御霊を神格化する
B) 仏教では故人を神様として祀る風習がないため
C) 神道ではお墓が祭祀の中心ではなく、故人を神社に直接祀るため
D) 仏教ではお墓が日常的な祈りの場として扱われるため
答え: A) 神道では死を穢れと捉えつつも、祖霊信仰を重視するため、御霊を神格化する
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