例祭とは、神社にとって最も重要な祭祀であり、通常は年に一度執り行われ例大祭ともいいます。また神社によっては春の例大祭、秋の例大祭などがあります。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第4章の㊹恒例の大祭について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
第11回神社検定は、令和五年6月開催予定!
例祭-れいさい
例祭(れいさい)とは、神社にとっては最も重要な祭祀です。
通常は年に一度執り行われ例大祭とも称されます。
神社やご祭神にとって、特別に由緒のある祭典です。
その神社のご祭神に関わりの深い日であったり、その神社の創建日など、それぞれの神社に縁の深い意味のある日がお祭りの日になっています。
例祭の行われる期日は、それぞれの神社によって違います。
前夜から行われたり、一か月ほどかかるお祭りもあります。神輿渡御や禊の日が別の日にあてられたりする場合もありさまざまです。
神社によっては春と秋の2回にわたり行われる場合もあります。
祈年祭-きねんさい
祈年祭は、古くは「としごいのまつり」と読みました。
祈年祭は、「春祭り」とも称され、現在は2月17日に行われます。
毎年、宮中をはじめ全国の神社で祈年祭として執り行われます。
皇室および国家、国民の安泰もお祈りされます。
奈良時代からの伝統をもつ祭儀で、
穀物や稲が豊かに実ることを祈る祭儀です。
古代では稲作が祭りの対象でしたが、現代ではあらゆる産業の発展と国力の充実を祈願しています。
新嘗祭-にいなめさい
秋の収穫祭で祈年祭とともに古くから行われている祭儀で「秋祭り」とも称されます。
「しんじようさい」とも「にいなめのまつり」とも呼ばれます。
宮中では11月23日より24日にわたって執り行われています。
新嘗(にいなめ)とは、新穀を神様に供えることを意味しています。
日本を象徴する重大な祭儀とされています。
全国の神社では11月23日に行われ、神恩感謝、皇室、国家、国民の平和と繁栄をお祈りします。
新嘗祭-11月23日
新嘗祭は、毎年11月23日に宮中三殿の神嘉殿(しんかでん)で執り行われる五穀豊穣の収穫祭で、神宮をはじめ全国の神社で斎行されています。
天皇陛下が初穂を神々に供え、五穀豊穣に感謝を捧げ祈念します。
天照大神、天神地祇の神々に初穂を供え、天皇自らも初穂を食します。
飛鳥時代から続く重要な宮中祭祀で、万葉集にも和歌が記されています。
大嘗祭
新嘗祭のうち新天皇が即位して最初のものを大嘗祭といいます。
過去の大嘗祭の新米の産地
明治天皇(1871年) 甲斐国(山梨県)、安房国(千葉県)
大正天皇(1915年) 愛知県、香川県
昭和天皇(1928年) 滋賀県、福岡県
上皇陛下(1990年) 秋田県、大分県
天皇陛下(2019年) 栃木県、京都府
新嘗祭についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
奈良時代からの伝統をもつ祭儀で、穀物、とりわけ稲が豊かに実ることを祈る祭儀です。「春祭り」とも称され、現在は2月17日に行われるお祭りとは何でしょうか?
- 式年祭
- 例祭
- 祈年祭
- 新嘗祭
答えは3 祈年祭
過去の試験での出題
- 平成24年6月3日 第1回神社検定 問30
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