例祭とは、神社にとって最も重要な祭祀であり、通常は年に一度執り行われ例大祭ともいいます。また神社によっては春の例大祭、秋の例大祭などがあります。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第4章の㊹恒例の大祭について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
例祭-れいさい
例祭(れいさい)とは、神社にとっては最も重要な祭祀です。
通常は年に一度執り行われ例大祭とも称されます。
神社やご祭神にとって、特別に由緒のある祭典です。
その神社のご祭神に関わりの深い日であったり、その神社の創建日など、それぞれの神社に縁の深い意味のある日がお祭りの日になっています。
例祭の行われる期日は、それぞれの神社によって違います。
前夜から行われたり、一か月ほどかかるお祭りもあります。神輿渡御や禊の日が別の日にあてられたりする場合もありさまざまです。
神社によっては春と秋の2回にわたり行われる場合もあります。
祈年祭-きねんさい
祈年祭は、古くは「としごいのまつり」と読みました。
祈年祭は、「春祭り」とも称され、現在は2月17日に行われます。
毎年、宮中をはじめ全国の神社で祈年祭として執り行われます。
皇室および国家、国民の安泰もお祈りされます。

奈良時代からの伝統をもつ祭儀で、
穀物や稲が豊かに実ることを祈る祭儀です。
古代では稲作が祭りの対象でしたが、現代ではあらゆる産業の発展と国力の充実を祈願しています。
新嘗祭-にいなめさい
秋の収穫祭で祈年祭とともに古くから行われている祭儀で「秋祭り」とも称されます。
「しんじようさい」とも「にいなめのまつり」とも呼ばれます。
宮中では11月23日より24日にわたって執り行われています。
新嘗(にいなめ)とは、新穀を神様に供えることを意味しています。
日本を象徴する重大な祭儀とされています。
全国の神社では11月23日に行われ、神恩感謝、皇室、国家、国民の平和と繁栄をお祈りします。
新嘗祭-11月23日
新嘗祭は、毎年11月23日に宮中三殿の神嘉殿(しんかでん)で執り行われる五穀豊穣の収穫祭で、神宮をはじめ全国の神社で斎行されています。
天皇陛下が初穂を神々に供え、五穀豊穣に感謝を捧げ祈念します。
天照大神、天神地祇の神々に初穂を供え、天皇自らも初穂を食します。
飛鳥時代から続く重要な宮中祭祀で、万葉集にも和歌が記されています。
大嘗祭
新嘗祭のうち新天皇が即位して最初のものを大嘗祭といいます。
過去の大嘗祭の新米の産地
明治天皇(1871年) 甲斐国(山梨県)、安房国(千葉県)
大正天皇(1915年) 愛知県、香川県
昭和天皇(1928年) 滋賀県、福岡県
上皇陛下(1990年) 秋田県、大分県
天皇陛下(2019年) 栃木県、京都府
新嘗祭についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1

奈良時代からの伝統をもつ祭儀で、穀物、とりわけ稲が豊かに実ることを祈る祭儀です。「春祭り」とも称され、現在は2月17日に行われるお祭りとは何でしょうか?
- 式年祭
- 例祭
- 祈年祭
- 新嘗祭

答えは3 祈年祭
過去の試験での出題
- 平成24年6月3日 第1回神社検定 問30
神社の恒例の大祭に関する10問
初級編(簡単な問題)
- A) 神社の主ですか
祭神を特に崇敬し、感謝や祈願を行うため
B) 神職の資格を確認するため
C ) 新しい年を迎えるため
D) 地域の特産品を販売するため
答え: A) 神社の主祭神を特に崇敬し、感謝や祈願を行うため - 例祭が行われる頻度として最も一般的なのは次のどれですか?
A) 年に一度
B) 月に一度
C) 10年に一度
D) 毎日
答え: A)年に一度 - 例祭の中で特に重要な日を表す「例大祭(れいたいさい)」とは何を言いますか
?
B) 10年に一度の特別な祭り
C) 新年の始まりを祝う祭り
D) 五穀豊穣を祈願する祭り
答え: A) 神社の最も重要な祭りの日
中級編(少し難しい問題)
- 伊勢神宮の例祭で「神嘗祭(かんなめさい)」が行われる主な目的は何ですか?
A) 新穀を神々に捧げる感謝祭
B) 天皇陛下を祝う総会
C) 年に一度の警備儀式
D) ) 神社の再建を記念する祭りの
答え: A) 新穀を神々に敬う感謝祭 - 恒例の大祭では、神輿(みこし)が町を巡行することがあります。この理由として正しいものは次のどれですか? A
) 地域全体を神の加護で清めるため
B) 地域住民に祭りの存在をお知らせしたため
C) 商売繁盛を祈願するため
D) 神職の技術を公開するため
答え: A) 地域全体を神の加護で清めるため - 恒例の大祭で神社の御神体が動かされる場合、その儀式を何と呼びますか?
A) 御霊移し(みたまうつし)
B) 御柱立て(おんばしらたて)
C) 御祈祷(ごきとう)
D ) 御朱印祭(ごしゅいんさい)
答え: A) 御霊移し(みたまうつし)
中級編(難しい問題)
- 恒例の大祭で行われる「神楽(か)」の役割として正しいものは次のどれですか?
A) 神を楽しませるための舞と音楽の奉納
B) 武士が戦勝祈願を行う集会
C) 地域住民が商売繁盛を祈願するための行事
D) 神職が神社の清掃を行う対話
: A) 神を楽しむための舞と音楽の奉納 - 出雲大社で行われる例祭「神在祭(かみありさい)」の特徴として正しいものは次のどれですか?
A) 全国の神々が集まり、会議を行われる祭り
B) 農業の発展を祈願祭りする
C) 武士が戦勝祈願を行うための祭り
D) 富士山を祀る神事の正解
: A) 全国の神々が集まり、会議を行われる祭り - 恒例の大祭で地域住民が神社に奉納する「奉納相撲(ほうのうずもう)」の目的として正しいものは次のどれですか?
A) 力の強さを神に捧げ、豊穣を祈るため
B)神社の力を示すための競技
C) 天皇に敬意を示すため
D) 地域の力士を育成するための
答え: A) 力の強さを神に捧げ、豊穣を祈るため
超難関編(非常に難しい問題)
- 恒例の大祭で用いられる「御幣(ごへい)」の意味として正しいものは次のどれですか?
A) 神様へのお守りとして置き紙製の道具
B) 地域住民が神前に供える特別なお守り
C ) 神輿を飾るための装飾品
D) 天皇が神社に宛て勅使(ちょくし)の証
答え: A) 神様への恵みものとして置き紙製の道具
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