神宮で斎行されるお祭りについてまとめました。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第6章の70神宮のお祭りについて教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
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三節祭
神宮では、年間で1800回以上ものお祭りが斎行されます。
10月の神嘗祭と6月、12月の月次祭を合わせて「三節祭」といいます。
これは神宮独自のお祀りです。
神宮では起拝を四度繰り返す「八度拝(はちどはい)」という作法で拝礼します。
奉仕する神職には、他には見られない職階の「大宮司」「少宮司」も含まれます。
神嘗祭
神嘗祭は、10月に行われる神宮の最も重要なお祭りです。
明治時代では9月に行われていましたが、現在は10月15日に行われます。
天照大御神に今年の新穀をお供えし、収穫の感謝を捧げます。
翌日16日午後10時には、由貴夕大御餞(ゆきのゆうべのおおみけ)、
翌々日17日午前2時には、由貴朝大御餞(ゆきのあしたのおおみけ)が斎行されます。
正午には、天皇の勅使が幣帛をご奉納になる奉幣が行われます。天皇は皇居の神嘉殿より皇大神宮を御遙拝なされます。
月次祭
神宮では6月15~25日と、12月15~25日に月次祭が斎行されます。
月次祭は、午後10時と午前2時の二度にわたって行われます。(由貴大御饌の儀、奉幣の儀)
25日まで、別宮、摂社、末社、所管社すべてのお社で行われます。
五大祭
10月の神嘗祭と6月、12月の月次祭の「三節祭」に加えて、2月の祈念祭と11月の新嘗祭を加え「五大祭」といわれます。
神宮の主祭神である天照大御神は、皇祖神(天皇の祖先)であるため、天皇自ら神恩感謝と国の平安を祈る「親祭」です。
五大祭では、天皇陛下の名代として「祭主」が奉仕します。
天皇陛下より、神様への御供えである「幣帛」が奉納されます。
池田厚子さん(天皇陛下の姉)は、1988(昭和63)年10月28日より神宮祭主に就任していました。
現在の伊勢神宮祭主に黒田清子さんが、平成29年(2017年)6月19日 より 在任中です。
- 月次祭(つきなみさい)
- 神嘗祭(かんなめさい)勅使
- 祈年祭(きねんさい)全国の神社でも斎行されます。勅使
- 神御衣祭(かんみそさい)勅使
- 新嘗祭(にいなめさい)全国の神社でも斎行されます。勅使
由貴大御饌(ゆきのおおみけ)
月次祭と神嘗祭には、由貴大御饌をお供えします。
由貴とは、神聖という意味があり、大御饌は神様が召し上がるものをいいます。
由貴大御饌とは、神聖な神様の食事という意味とも考えられます。
神嘗祭(かんなめさい)
神嘗祭では、その年に収穫された初穂が奉納されます。
神宮では、両宮で祭祀を行う場合、外宮から始まり、次に内宮で斎行します。
全国の神社でも神嘗奉祝祭が行われます。
遥拝(ようはい)
天皇は、皇居から神宮を遥拝(ようはい)されます。
懸税(かけちから)
内宮、外宮の両宮の内玉垣には、天皇が皇居で作られた御初穂がかけられます。
全国の農家から献納された稲穂(カケチカラ)も並んでかけられます。
日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)
神宮では、神饌を自給自足で賄います。
米、塩、酒、野菜、果物、アワビなど
さらに、古式に則り神饌の土器や、神様に奉じる布も独自に作っています。
又、その過程で様々な祭祀が行われています。
外宮では、毎朝夕、二度にわたって日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)が斎行されます。
神職が、火をおこし、昔ながらの調理法で作った神饌をお供えします。
※ 伊勢神宮公式サイトでは以下の五大祭とされています
- 月次祭(つきなみさい)
- 神嘗祭(かんなめさい)
- 祈年祭(きねんさい)
- 神御衣祭(かんみそさい)
- 新嘗祭(にいなめさい)
神棚の祀り方①お神札の納め方についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
神棚へのお神札の納め方について正しいものを遇んでください。
三社造の場合は「中央→向かって右→左」を表していて、一社造の場合は「一番手前→その後ろ→さらにその後ろ」を表しています。
1.氏神神社神札ー神宮大麻ー崇破神社神札
2.神宮大廊ー氏神神社神礼ー崇破神社神札
3.神宮大廊ー崇敬神社神礼ー氏神神社神札
4.崇敬神社神札ー氏神神社神札ー神宮大麻
答えは2
過去の試験での出題
- 平成24年6月3日 第1回神社検定 問39
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