神道では、先祖の供養を仏壇にあたる「御霊舎(みたまや)」「祖霊舎(それいしゃ)」で行います。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第5章の62祖先のお祀りについて教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
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祖先のお祀り
日本人は古来より、人は亡くなった後もこの世に留まり、子孫を見守ってくれていると考えてきました。
個人宅で、先祖をお祀りする場合は、神棚とは別に「御霊舎(みたまや)」「祖霊舎(それいしゃ)」に御霊代(みたましろ)を納めて行います。
御霊舎の置き場所
御霊舎は、基本的には神棚とは別に設置します。
ですが、昨今では住宅事情により、神棚の下や隣になる場合もあります。
神棚の下に置く場合
神棚の下に置く場合は、上半身の高さに設置します。
神棚の隣に置く場合
神棚の隣に置く場合は、神棚より低くなるように置きます。
無理な場合は、向かって左に置きます。
霊璽(れいじ)
祖先の霊が鎮まる御霊代(みたましろ)には、霊璽を使用します。
古来より神道では、神は神聖なもので直接目にしてはいけないものであると考えられており、霊璽には鞘(さや)と呼ばれる蓋を付けて人の目に触れぬようにされています。
霊璽の蓋は、年祭や命日には外すこともあります。
年祭
年祭は、亡くなってから満1年、2年、3年、5年、10年、以降10年ごとに行われます。
まつりあげ
故人の御霊は50年で「まつりあげ」となります。
御霊は清められて神様のもとに帰ることから、「かみあがり」と言う場合もあります。
年祭には、親戚縁者が集まり、神職に年祭のお祭りを斎行してもらいます。
「神道の先祖のお祀りに関するよくある質問」
神道の先祖供養
仏教では位牌や仏像を置き、仏様を通じてご先祖を供養します。
神道では先祖が神様そのものになるという考え方のため、その家の守り神となり代々子孫を守っていかれると考えます。
神道の位牌は?
神道で亡くなった人の供養をする際に「御霊をうつす依代」の霊璽を置きます。
神道では、故人の霊を「御霊代」と呼び、霊璽を神として祀り、先祖は子孫を守る守護神になると考えます。
神道の先祖供養
神社での参拝と同じように「二礼二柏手一拝」で行います。
その際、音を出さない「偲び手」を行う場合もあります。
御霊舎に揃えるものは
榊、御神酒、米、塩、水、ろうそく
鏡、遺影を置く場合もあります。
神棚の祀り方①お神札の納め方についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
神棚へのお神札の納め方について正しいものを遇んでください。
三社造の場合は「中央→向かって右→左」を表していて、一社造の場合は「一番手前→その後ろ→さらにその後ろ」を表しています。
1.氏神神社神札ー神宮大麻ー崇破神社神札
2.神宮大廊ー氏神神社神礼ー崇破神社神札
3.神宮大廊ー崇敬神社神礼ー氏神神社神札
4.崇敬神社神札ー氏神神社神札ー神宮大麻
答えは2
過去の試験での出題
- 平成24年6月3日 第1回神社検定 問39
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