神社のご本殿の造りは大きく分けて二つの様式があります。
それは原始的な高床式の穀倉の形から派生した神明造りと、古代の住居の形から発展した大社造りです。
ここから派生してたくさんの様式の造りがあります。
住吉造、流造、春日造、日吉造、八幡造、権現造、浅間造、美保造
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第1章の⑨社殿の種類について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
第11回神社検定は、令和五年6月開催予定!
社殿の種類についての問題です。
ご本殿の種類
神社のご本殿の造りは大きく分けて二つの様式があり、神明造りと大社造りに代表されます。
伊勢の神宮は神明造りで正殿は唯一神明造です。
出雲大社、神魂神社、須佐神社は大社造です。
ここから派生してたくさんのご本殿の形式が派生しています。
神明造りにも大社造りにも、使われる木は何も塗られていない素木(しらき)が使われています。
屋根の上には千木と鰹木が設けられています。
社殿の種類
神明造り 高床式の穀倉が原型
建物の入り口は屋根に対して水平、平入り、屋根は切妻造、棟持ち柱があり屋根は茅葺。
大社造り 古代の住居が原型
建物入り口は屋根に対して直線、妻入り、屋根は切妻造、内部中央に岩根御柱がある。
住吉造り
妻入り、屋根は切妻造、室と堂からなる造り
春日造り
妻入り、屋根は切妻造、正面入り口上部に庇がある
流れ造り
平入り、屋根は切妻造り、正面の屋根が長く反っていて千木と鰹木を置かない
八幡造り
平入り、屋根は切妻造り、外殿と内殿があり間に相の間がああある
日吉造り
平入り、屋根は入母屋造、屋根の側面に破風があり千木と鰹木がない
入母屋造り
平入り、屋根は庇が四方にあり仏殿に多い。千木と鰹木の無いものが多い
権現造り
平入り、入母屋造、本殿と拝殿の間に石の間がある
浅間造り
平入り、屋根は切妻造、二重楼閣造りともいわれる二階建ての造り
尾張造り
本殿、中殿、前殿を回廊で繋いだ左右対称の造り
美保造り
大社造りを二つつなげた造り
社殿の種類についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
神社の境内にある小さなお社を何というでしょうか?
- 幣殿(へいでん)
- 斎館
- お旅所
- 摂社・末社(せっしゃ・まっしゃ)
①幣殿(へいでん)は、ご本殿と拝殿の間に連続して建てられている建物で、神様にさまざまなものを奉り、祭祀のための空間として使われるところです。
②斎館は、神職などがお祭りに際して籠もって潔斎するところです。
③お旅所はお祭りのとき、神輿がとどまられる場所で、神社やご祭神ゆかりの場所に設けられます。
④番 摂社・末社(せっしゃ・まっしゃ)
問題2
ご本殿には大きく分けて二つの様式があります。一つは日本の原初的な高床式の穀倉の形から派生した( )と、もう一つは古代の住居の形から発展した大社造りです。
( )のご本殿は伊勢の神宮に代表される形式で、大社造のご本殿は出雲大社に代表される形式です。
( )の中に入る言葉はどれでしょう?
- 大神造
- 校倉造
- 神宮造
- 神明造
答えは4 神明造
問題3
ご本殿には大きく分けて二つの様式があります。一つは日本の原初的な高床式の穀倉の形から派生した(〇〇)と、もう一つは、古代の住居の形から発展した大社造です。
(〇〇)のご本殿は伊勢の神宮に代表される形式で、大社造のご本殿は出雲大社に代表される形式です。
〇〇に入る言葉はなんでしょう?
- 権現造
- 伊勢造
- 神宮造
- 神明造
答えは4 神明造
過去の試験での出題
出典 神社検定 問題と解説
- 平成24年6月3日 第一回神社検定 問4
- 令和元年6月16日 第8回神社検定 問6
- 平成27年6月21日 第4回神社検定 問57
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