初宮詣で、七五三は子供の人生儀礼のひとつです。
結婚式や葬式もそうですが、入学、卒業、就職の奉告や、成人、還暦などの年祝いも人生儀礼とされています。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第4章の51初宮詣でと七五三について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
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人生儀礼とは、人の一生の折々の節目で神社に詣でる行事のことをいいます。
初宮詣でや七五三など、子供が成長していく節目ごとの神様へ祈り感謝することを人生儀礼といいます。
産まれてから1年の間は、行事が連続してあります。
初宮詣で
誕生後初めて氏神さまにお参りすることを、初宮詣でといいます。
一般的にはお宮参りともいわれています。
無事に産まれたことへの感謝と今後の成長を願ってお参りします。
初宮詣り(はつみやまいり)は、お宮参りとも産土詣り(うぶすなまいり)ともいわれています。
男の子は誕生後31日目、女の子は32日目頃に初めてのお参りをするのが一般的とされています。
地方によっては日数が異なり、早いところでは生後7日目、遅いところでは生後100日を過ぎるところもあります。
初めて地元の氏神様の神社に参拝して、氏子入りをして祝詞を奏上してもらい健やかな成長を祈願します。
初宮詣りの際に、百日から百二十日の間に行われる「お食い初め」に使う歯固め石を授与してもらう方も多いようです。
お食い初めは、「一生食べ物に困らないように」との願いを込める儀式とされています。
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安産祈願
誕生前のお詣りとしては、母親が妊娠中の安産祈願があります。
古くは皇室や武家で行う儀式の一つで、江戸時代から一般に広まったと言われています。
一般的には懐妊5ヵ月目の戌の日に、岩田帯と呼ばれる帯をしめる「着帯の祝い」をする風習があります。
犬が安産であるので、それにあやかってのことともいわれています。
水天宮が有名な安産祈願の神社として知られています。
七五三
七五三は、毎年11月15日に行われる3歳と5歳と7歳のお祝いです。
初めての晴れ着を着て氏神様に参拝し、これまでの成長を感謝するとともに今後の無事な成育を祈願します。
一般に男児は3歳と5歳、女児は3歳と7歳で早生まれで考えられます。
- 髪置 男子3歳で髪を伸ばし始める
- 袴着 初めて袴を着ける
- 帯解き 女子7歳で幼児用付紐をやめる
平安時代くらいから、男女とも3歳になると、それまで剃っていた頭髪を伸ばし始める「髪置(かみおき)」という儀式を行っていました。
男児は5歳で、初めて袴を着る「袴着(はかまぎ)」という儀式がありました。
女児は7歳で「帯解(おびとき)」という、大人と同じ帯の使用を始める儀式がありました。
これらの年齢による儀式は、体力的に弱い幼児がしっかりと成長していくように願って行われてきたことが七五三の起源だといわれています。
11月15日については、5代将軍徳川綱吉の子の髪置祝いが行われたことからとされています、
11月15日
1681年天保元年には、五代将軍徳川綱吉の子である徳松が髪置祝いをしたことから始まったとされ、明治時代以降には7歳のお宮参りには氏神様の神社から氏子札をもらうようになります。
7歳までは神の子とされ、7歳以降は氏子となるのです。
氏子札とは木札に名前や住所が記された戸籍のようなものです。
人生儀礼
結婚式や葬式もそうですが、入学、卒業、就職の奉告や、成人、還暦などの年祝いも人生儀礼とされています。
初宮詣でと七五三についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
人の一生の折々の節目で神様への祈りと感謝を捧げることを人生儀礼といい呼びますが、誕生後初めて氏神様にお参りすることをなんというでしょうか。
- 初宮詣で
- 七五三
- 着帯の祝い
- 一歳の祝い
答えは1 初宮詣で
過去の試験での出題
- 平成24年6月3日 第1回神社検定 問35
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