神社のご祭神は、古来の日本では山や川、石などに依りつく神様をお祭りしていました。
驚異的な現象を示す存在や現象も八百万の神(やおよろずのかみ)として地域の人々の地主神や血縁関係にある人々にとっては氏神として祀られていたりしたようです。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第1章の④ご祭神と氏神さまについて教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
第11回神社検定は、令和五年6月開催予定!
御祭神と氏神様についての問題です。
神社のご祭神
神社が出来上がる頃の御祭神の名前は、地名や神社名に「神」をつけた「○○神」という物が多いようです。
その土地や、神社に現れた神として認識されていたようです。
これらの神々は人格としてよりも、自然を象徴した面が強いようです。
八百万の神々-やおよろずのかみがみ
神社のご祭神はもちろんのこと、日本の神々を八百万の神と言います。
八百万(やおよろず)というのは、数字でいうところの800万という意味はなく「たくさんの」という意味でつかわれています。
地主神 産土神 鎮守神
地主神(じじゅのかみ、とこぬしのかみ)、産土神とは、生まれ育った土地の守護神のことです。
鎮守神は、国や地域、寺院、国土などの一定の場所、土地、国土などを守護する神のことをいいます。
神社を氏神様、産土様、鎮守様等と呼ぶ由来となっています。
氏神
氏神は元々同じ氏族の人々が共同で祀った祖先神、または守護神のことです。
産土神の鎮座している一定の周辺に住む人のことを産子と呼びます。
現在では、氏神、氏子というのが一般的です。
時代の変遷と共に同じ意味に使われるようになりました。
勧請(お遷し)
勧請(お遷し)とは、神仏の分霊を請(しょう)じ迎えることという意味を持っています。
神様の分霊を他の場所に移して祀ることの意味です。
九州の宇佐神宮から分霊を迎えて京都の石清水八幡宮に祀ったように、他の場所へお遷しするということです。
勧請すると分けてしまうので親子関係のように上下ができるのではと思われがちですが、例えばろうそくの炎を違うろうそくに灯すようなイメージで、炎に上下関係や順番はないのです。
崇敬神社
由緒や土地に関する問題で氏子を持たない神社では、神社の維持や教化活動のために、崇敬会という組織があります。
崇敬神社とは、個人的な信仰で崇敬する神社のことをいいます。
地縁や血縁的な関係をもたないで、個人の特別な信仰等により崇敬される神社のことをいいます。このように信仰する方を崇敬者と呼びます。
御札の祀り方にも記載されているように、氏神神社と崇敬神社は、一人の方が両方の神社や神様を共に信仰(崇敬)しても問題ないのです。
ご祭神と氏神さまについての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
地域の人たちの地主神や、血縁関係にある人たちの「○○」的な神様でした。〇〇の中に入るのは以下のどれでしょう?
- 氏神(うじがみ)
- 産土神(うぶすながみ)
- 鎮守神(ちんじゅがみ)
- 崇敬神社(すうけいじんじゃ)
②産土神、③鎮守神は一定の土地や氏族に祭られている神さまや神社のこと
④崇敬神社は個人的な信仰で崇敬する神社のこと
①番 氏神(うじがみ)
問題2
以下の文章のうち正しいものを選んでください。
- もともと氏紳は、人々が生まれ育った土地の守護神である
- もともと産土神は、同じ氏族が共同で祀った祖先神または守護神である
- 鎮守神は国や地域、寺院など一定の区域・場所を守護する神のことである
- 産土紙の鎮座する周辺の一定地域に居住する人々を産子といい、今でも、産神・産子という言い方が一般的である
答えは3
過去の試験での出題
- 平成24年6月3日 第一回神社検定 問3
- 平成27年6月21日 第4回神社検定 問53
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