第13回神社検定 令和7年06月29日(日)

第13回神社検定の開催日
令和7年06月29日(日) 
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3-28 祇園さん天王さんについておしえてください【神社のいろは-独学神社検定】

祇園さん天王さんとは、全国にある祇園社や天王社などのことです。

ご祭神は出雲神話の八岐大蛇退治で有名な神須佐之男命(すさのおのみこと)です。

ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第3章の㉘祇園さん天王さんについて教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。

 

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祇園さん、天王さん

祗園社と天王社の総本社は京都祇園の八坂神社です。

愛知県津島市の津島神社も有名です。

八坂神社はもともと祗園社と乎ばれており、天王社とは神仏習合時代に牛頭天王をお祀りしていた由来からです。

津鳥神社は旧称を津島牛頭天王社といい、全国約3,000社の天王信仰の総本社とされています。

巫女
巫女

牛頭天王は須佐之男命と同じ神様であるとされていました。

八坂神社

京都の八坂神社は、貞観18年(876)に戦国時代の浄土真宗の僧である円如が建立したとされています。

慶応4年(1868)に「八坂神社」に改称されるまでは、「感神院」、「祇園社」とされていました。

創始は諸説ありますが、斉明天皇2年(656)に高麗の使節の伊利之(いりし)により、新羅国の牛頭山におられる素戔嗚尊を奉斎したとされています。

武家の崇敬も厚く、わが国を代表する神社のひとつで宝であり官幣大社の位を持ちます。

天皇、上皇の行幸の他に、平清盛、源頼朝、足利将軍家、豊臣秀吉、徳川家からも崇敬や寄進を受けています。

祇園祭 御霊会-ごりょうえ

京都の八坂神社といえば「祗園祭」が有名で、祇園祭は平安時代中期に始まった御霊会(ごりょうえ)が起源です。

御霊会は、思いがけない死を迎えたものの霊の祟りをなぐさめ、祟りを防ぐための鎮魂の儀式とされています。

当時の人々は,災いは亡くなった人の御霊のせいであり、疫病の流行は疫病を司る神様のせいであると考えました。

牛頭天王はインドのお寺の守護神であり、病気をはやらせる神様とも考えられていました。なので、疫病が頻発した平安京の人々はこの牛頭天王をお慰めするお祭りを行うことになったのです。

その後「御霊会」は祗園祭となって発展していきました。

豪壮かつ華麗な京都の風物詩であり象徴である八坂神社の祇園祭は、千百年の伝統があります。

貞観11年(869)に日本各地に疫病が流行しました。

神泉苑に、当時の国の数の66を表す66本の矛を立てて疫病の神を祀りました。

さらに神輿を何台も連ねて、疫病退散を祈りました。

巫女
巫女

神泉苑は、平安京の広大な庭園でした。

祇園祭は、7月1日から31日までの一か月の間に神事や行事が続きます。

山鉾巡行と神輿渡御の他には、神楽や献茶祭(茶の家元による奉仕)や琵琶や狂言など芸能の奉納などが行われます。

祇園祭では、「蘇民将来子孫也」の護符を身につけ祭りに奉仕します。

「吉符入」(各町で祭礼奉仕の決定と神事の打ち合わせ)にはじまり、八坂神社境内摂社「疫神社夏越祭」で蘇民将来を祭る「疫神社」の鳥居の茅輪くぐりをし厄祓いをして、「茅之輪守」と「粟餅」を授かります。

 

さらには地方に伝わり発展していき、山車や曳きまわしなどの形態に変化しながら各地のお祭りとして定着していきました。

牛頭天王

牛頭天王はインドの神の武塔天神とも同体と考えられました。

武塔天神(武塔神)とは、蘇民将来説話に登場する神であり「牛頭天王」の別名としても語られています

牛頭天王は東王父、西王母という仙人の王を父母とし、天竺の北に住み8万4654の眷属神を従える異国の神です。

蘇民将来説話

昔、北の海の国に住む武塔神が、南の海の国に妻を探しに出かけ旅をしていました。

長い旅をしている時に、一夜の宿を探してある土地にたどり着きました。

そこには「蘇民将来(そみんしょうらい)と巨丹将来(こたんしょうらい)という兄弟が住んでいました。

裕福な暮らしの巨丹将来は、旅人への一夜の宿を断り追い返しました。

一方で、貧乏な暮らしをしていた蘇民将来は、粟で作った食事で厚くもてなしをしました。

すると旅人の武塔天神は、蘇民将来に自分は素戔嗚尊であると告げました。そして、疫病が流行したときには「茅の輪」を腰につけなさいと教えました。

「これより後の世に厄疫があれば『汝蘇民将来の子孫』と唱え茅の輪を腰の上に著けなさい。そうすれば子孫は厄疫から免れることができる。」

夏越の大祓式

こうして現在も伝わるのが、夏越の大祓の茅の輪くぐりとされています。

「水無月の 夏越の祓する人は 千歳(ちとせ)の命 延(の)ぶというなり」(『拾遺和歌集』詠み人知らず)

と唱えながら、8の字を書くように茅(かや)で作った大きな茅の輪を左まわり、右まわりと三回くぐります。

最後、三度目にくぐったら大きく左から廻るという方もいます。

各地の神社の大祓では、紙の人形(ひとがた)人の形に切った紙で、体をなでて息を三度吹きかけ厄を移し奉納します。

切幣(きりぬさ)という小さく切った紙や麻を体に左、右、左とかけて清め罪穢れを祓います。

玄関には「蘇民将来子孫成」と書いた茅の輪守りを年末の年越の大祓まで飾ります。

28.祇園さん、天王さんについての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。問題1祇園さん、天王さんと呼ばれ、牛頭天皇をお祀りしていた時もありました。巫女素戔嗚尊を祀る京都に鎮座する神社はどこでしょうか?...

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