白山とは、石川県、福井県、岐阜県にわたり高くそびえる霊峰です。
最高峰である御前峰(ごぜんがみね標高2702m)を中心に、大汝峰(おおなんじみね標高2684m)、剣ヶ峰(けんがみね標高2677m)、別山(べつざん標高2399m)をからなる山の峰の総称です。
ここでは、「神社検定テキスト 神社のいろは」第3章の㉙白山について教えてくださいのページの内容を掘り下げて学習し、暗記しやすいようにスマホでも見やすい1ページにまとめてみました。
第11回神社検定は、令和五年6月開催予定!
白山信仰
白山は、石川、福井、岐阜にまたがる高い山で、古くから霊山信仰の聖地として仰がれてきた富士山と立山と並ぶ日本三大霊山の一つです。
ほぼ一年を通じ雪をいただく姿は「越のしらやま」の歌枕で知られており
『万葉集』や「古今和歌集」にも詠まれています。
「越」とは北陸道の古称です。
白山は広い地域から望むことができ、平野からも遠くの山からも日本海からも見ることができました。
平野部では農業用水を司る神の山であり、海からは船の位置や漁場を知ることができる航海の神の山として信仰されています。
亡くなった人の魂が鎮まる山とも信じられており、神々が宿る神聖な山です。
奈良時代以降は修験道の修行信仰のために入山する修験者が増えました。
平安時代中期には、加賀(石川)、越前(福井)、美濃(岐阜)の三方から自山山頂へと至る登拝路が開かれました。
登拝路の入り口に「馬場(ばんば)」ができ、各馬場には白山の神を祀る社が建ち多くの参拝者を集めました。
馬場-ばんば
馬場(ばんば)とは、馬でそこまで行きつなぎとめておいた場所のことであり、また馬ではそれ以上進めない神域への入口だとされています。
●加賀馬場では白山本宮(白山比咋神社・はくさんひめじんじゃ)ができました。石川県白山市
●越前馬場では中宮平泉寺(平泉寺白山神社)ができました。福井県勝山市
●美濃馬場では白山中宮長滝寺(長滝白山神社)ができました。岐阜県郡上市
この3つの馬場を拠点として、白山修験道と神仏習合の白山信仰が発展し、北陸・東海
を中心に全国に広がっていきました。
白山比咩神社
総本社ともいわれる白山比咩神社のご祭神は、白山比咩大神(しらやまひめじんじゃ)と伊弉諾尊、伊邪那美尊の三柱です。
白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)は、日本書紀に登場する菊理媛神とされています。
「くくり」とは物事を「括り結ぶ」という意味で、伊弉諾尊と伊邪那美尊の仲をとりもったとされる調和の神です。
白山妙理権現(はくさんみょうりごんげん)とも称され神仏習合の神として崇敬を集めました。
奥宮、山宮
白山山頂には奥宮があります。
同一神社で複数のご本殿が存在する場合には、山の頂上や中腹にあるものを山宮、奥宮、奥社、上社などといいます。
麗の社は里宮といいます。
白山についての問題です
これまでの神社検定試験で実際に出題された過去の問題です。
神社検定試験過去問題集に記載されたものを選んでみました。
問題1
石川県に鎮座する全国の白山神社の総本社ともいわれる神社とはどれでしょうか?
- 白山比咩神社
- 長滝白山神社
- 平泉寺白山神社
- 大山白山神社
答えは1 白山比咩神社(はくさんひめじんじゃ)
過去の試験での出題
- 平成25年6月2日 第2回神社検定 問25
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